慶良間諸島国立公園が誕生しました!

慶良間諸島国立公園

27年ぶりの国立公園指定へ

世界屈指の透明度を誇る美しい海を有し、国内外からの人気の高い慶良間諸島が、環境省からその素晴らしさを評価され、国内31番目の国立公園に指定されました。慶良間諸島地域は昭和53年12月9日に沖縄随一の多島海景観美、海中景観や亜熱帯植物景観が評価され、沖縄海岸国定公園に編入されました。その後、透明度の高い優れた海域景観、多様なサンゴが高密度に生息すること、ザトウクジラの繁殖海域、沿岸から海域にかけて多様な生態系を有することが高く評価され、新たに、慶良間地域を慶良間諸島国立公園とする運びとなりました。今回はそんな慶良間諸島の評価されたポイントをご紹介します

参考サイト:座間味村公式サイト「慶良間の国立公園指定が決まりました。」

評価されたポイント1 サンゴの産卵

慶良間諸島には多様なサンゴが生息しています。座間味島のとなりの阿嘉島には、阿嘉島臨海研究所という文部科学省認可の研究所があり、様々な調査を行っているのですが、これまでに慶良間海域で確認されたサンゴの種は14科59属248種。日本国内では約400種のサンゴが確認されているので、慶良間諸島には、そのおよそ62%が生息していることになります。これは、慶良間諸島の海域が豊かであることを知るひとつの基準となります。そして、注目すべきはそのサンゴの産卵。満月の夜にいっせいに放出されるその卵は、潮の流れに乗って沖縄本島を含む太平洋全域に広がり、沖縄のサンゴ礁の環境を支えているのです。その大切なサンゴの命の供給源として、慶良間諸島の海域が高く評価されたのです。

座間味島周辺の海域では、毎年5月か6月の満月の前後にサンゴが産卵するといわれています。しかし、サンゴも生き物ですので、必ずその日と決めて産卵するわけではありません。自分の目で見たい人は、ぜひ計画を立てて、座間味島のダイビングショップへ予約の相談をするといいでしょう。

お問い合せ先 ダイビングサービス「インザストリーム」
所在地 沖縄県島尻郡座間味村座間味369

評価されたポイントその2 クジラの繁殖

慶良間諸島はホエールウオッチングの島としてもよく知られるところですが、このクジラの繁殖地域であることも、国立公園の認定理由としてあげられています。回遊するザトウクジラが安心して求愛・出産・子育て出来る貴重な海なのです。環境省によると、本来海域を指定する際は沿岸1kmの範囲のケースが多いのですが、ザトウクジラの繁殖地であることを重視して、慶良間諸島の沖合7kmまでの海域が指定区域とされます。

2015年~2016年のホエールウォッチングの季節到来です。ホエールウォッチングは船に乗り込み、船長やガイドのもと、慶良間諸島で繁殖活動をしている彼らの姿を見に行く壮大なもの。沖縄の冬の海のビックイベントとも言えます。こちらからクジラに近づく距離は決まっていますが、運がよければ彼らの方から寄ってきてくれることも。目の前で見る最大体長15m・重さ約30tにもなる巨漢は圧巻。一度見たらその感動は一生ものです。まずは、日程を決めてホエールウォッチング協会へ連絡を入れて予約を。但し、自然が相手なので天候が悪くなって船を出せないこともあります。スケジュールには余裕を持ったほうがよいでしょう。

お問い合せ先 座間味村ホエールウォッチング協会
所在地 沖縄県島尻郡座間味村地先1
TEL 098-896-4141
営業時間 8:30~17:00

評価されたポイント3 ウミガメの産卵地

沖縄の海にはアオウミガメ・アカウミガメ・タイマイの3種のカメが生息しています。その3種類のカメがやってくるのが座間味の海。しかも、いずれのウミガメも座間味島のビーチで産卵することが確認されています。アカウミガメとタイマイの数はわずかなのですが、彼らが産卵できるビーチというのはとてもデリケートなもので、砂浜の砂の粒度、さらに地形的な日照量などの条件が整わないと上陸しません。ちなみに、産卵のシーズンは4月末~9月末頃です。

ウミガメが産卵するのは夜です。産卵をするウミガメはとても敏感になっていて、人間の気配がしたり、明るかったり、花火などで騒がしかったりすると、産卵を途中でやめて海に産み落としてしまったりすることもしばしば。砂浜でしか卵は孵らないのでそういう卵は全て死んでしまいます。実際に産卵をこの目で見たい!と思っても、タイミングを合わせるのは至難の業。これは、なかなか計画を立てられるものではありません。大変貴重な自然の営みですので、産卵見学時は静かに見守るのはもちろんのこと、産卵エリアとされている砂浜では、貝殻積みや砂山を作って遊んだ後は、元の自然の状態にして、母ガメ、子カメの障害物にならないようにすることも、大切なウミガメとの接し方です。

座間味島の観光スポット

高月山展望台
ホエールウオッチングの時にも、広い海域のどこにクジラがいるか見渡すためにここに上がることもある展望台。とにかく見晴らしがよく、上がってすぐの第1展望台と、さらにその奥に行く道を進んだ先にある第2展望台があります。座間味島をはじめとした慶良間諸島は山にも恵まれており、この山がきれいにした水が海に流れ込んでいることも、慶良間諸島の海の美しさを保っていると考えられています。

古座間味ビーチ
シーズンになると海水浴客で大賑わいになる、広く美しい古座間味ビーチ。白く長い砂浜が850mも続き、フランスのタイヤメーカーのミシュランによる「ミシュラン・グリーンガイド日本編」で二つ星の評価を受けたことから、海外から訪れる人が増えています。シュノーケルをする人にも人気が高く、小さなサンゴとイソギンチャクが点在している場所にはクマノミの姿も。火を焚くことは禁止されているのでくれぐれもご注意ください。

マリリンとシロの像
阿嘉島と座間味島それぞれに暮らす2匹の犬の恋物語を描いた「マリリンに逢いたい」。主人公のシロがマリリンに逢う為に3キロ離れた座間味島に泳いで渡ってくるシーンが印象的な映画です。現在、座間味島では、マリリンの象が、阿嘉島ではシロの象がお互いの住んでいる島を見つめながらそっと佇んでいます。
※写真はシロのいる阿嘉島を見つめるマリリン象

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