日本一小さな飛行機でいく粟国島へ火山の痕跡を巡る旅

粟国島

(写真提供:粟国村観光協会)

粟国島は沖縄県の中でもめずらしい「火山の痕跡が残る」島。今回は日本で一番小さい飛行機アイランダーに乗り込んで出発です。アイランダーとは、第一航空が運航する日本一小さい9人乗りの旅客機です。

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第一航空のカウンターは那覇空港国内線の到着フロアの端にあります。

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部屋に入るとデスクがあり、そこで搭乗手続きを行います。飛行機が小さいため、荷物と搭乗者の体重もここで計測し、保安検査もこの部屋で行います。

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搭乗手続きが終わったら、ネックストラップに入った搭乗券をもらいます。

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待合所から飛行機までは専用の車で移動します。なんと車内の小さなモニターで機内安全ビデオを見ることができます。

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待合所から車で約5分、那覇空港の端っこに小さな機体が見えてきました。

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いよいよ搭乗です。
小型の飛行機なので、運転席との仕切りがなく、真近でコックピットも見ることができます。
航空ファンで無くても心踊りますね。
ワクワクしながらテイクオフを待ちます。

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那覇空港から粟国空港まで約20分の空の旅。
眼下見える美しい海と島々の絶景を堪能できます。

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パイロットの操縦と周囲の景色を楽しんでいると、あっという間に粟国島が見えてきました。

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小さな飛行機を降りたらこれまた小さな粟国空港に到着です。

翌日、干潮時を狙って今回の目的である粟国島特有の「火山の痕跡」を探しに出発です。

火山の痕跡が残る特有の地形を巡る

沖縄にある島々のほとんどはサンゴが隆起してできた島ですが、ここ粟国島はかつて霧島火山帯に属しており、火山活動が産んだ島なのです。沖縄県内の中で非常に珍しい火山の痕跡がのこる地形で地質学に興味のある方も大勢訪れるとか。

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島の南に位置するヤヒジャ海岸からスタート。海岸沿いを歩いて筆ん崎(ふでんざき)を目指します。

海岸沿いを歩いて行けるのは干潮時のみです。案内してくれるガイドさんの指示に従って歩きましょう。

粟国港から島の南西部にある名所「筆ん崎」にかけての地層は火山の噴火によって堆積した火山灰などから形成されています。

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(写真提供:粟国村観光協会)

ヤヒジャ海岸沿いは様々な種類の火山活動の痕跡を観察できるスポットです。番手前から黄土色の部分、赤茶けた部分、黒い部分は溶岩そして一番奥に見える崖の中央から下部に見られる白い部分は火山灰の堆積した地質です。

干潮時のみ歩いて筆ん崎まで沿岸を歩いて行くことができます。進むごとに玄武岩や安山岩などでできた黒っぽい地層や、白色凝灰岩でできた白亜の壁など、多様な地層や岩石を観察することができる絶好の撮影スポットが続きます。

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黒い溶岩が多い場所は砂浜の色が黒く、沖縄本島ではあまり見かけないですね。

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ゴツゴツした黒い海岸線のダイナミックな光景は粟国島ならではの景色です。ここに立つと「白い砂浜」の沖縄のイメージと違った荒々しい大自然を感じることができます。

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次は島の西の端にある断崖絶壁、筆ん崎の頂上「マハナ」へ来ました。

晴れ渡った日にはここから沖縄本島、周辺離島の慶良間諸島、渡名喜島、久米島まで見渡すことができるそうで、夕日の沈む時間には美しいサンセットが見られることでも人気のスポット

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筆ん崎は火山灰から形成された白色凝灰岩(はくしょくぎょうかいがん)でできています。その高さ約80メートル。

この白色凝灰岩は地質がもろく、経年で風化や浸食が進みやすい為、島の地形も刻々と変化しているそうです。

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生活の中に活かされる粟国島特有の地質
粟国島特有の地質は島民の生活にも活かされています。

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トゥージ

沖縄の離島では昔から水源の確保がとても重要でした。現在は生活水路が発達していますが、かつて粟国島の人々は「トゥージ」と呼ばれる石で出来た貯水瓶に水をためて確保していました。
実はこの「トゥージ」、ヤヒジャ海岸にある凝灰角礫石が使われています。

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その他、粟国島のお墓は沖縄本島の様な亀甲墓ではなく、この様に加工しやすい凝灰角礫石の壁を掘ってお墓として利用しています。

青い海、青い空ではない、火山の痕跡をたどってみる。視点を変えてこんな旅もいかがでしょうか。沖縄へ旅慣れて「ちょっと興味深い島」を探している方におすすめの楽しみ方です。

お問い合せ先 一般社団法人粟国村観光協会 【今回の取材先】
所在地 沖縄県島尻郡粟国村字東1142番地
TEL 098-896-5151
ウェブサイト http://aguni-kankou.jp/

おおよその所要時間:2日間

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