(画像提供:X-TRIP株式会社)
三日月型の形状から「クロワッサンアイランド」の名称で親しまれる「水納島(みんなじま)」。沖縄本島北部・本部(もとぶ)半島の北西およそ7キロメートルに位置する、小さな離島です。人口およそ40人。素朴な情景が残るこの島一番の魅力は、やはり絵に描いたような奇跡の美ら海(ちゅらうみ)! コンディションさえ良ければ視界25〜30メートルという驚くべき透明度の水質で、ダイビングを筆頭に各種マリンアクティビティが盛んですが、中でもおすすめは「ボートシュノーケリング」。初心者でも簡単に、透明度抜群の水質で、濃密なサンゴと圧倒的な魚影を堪能できるとあり、挑戦しない手はありません。本部町のマリンショップによる「水納島日帰りツアー」を利用し、めくるめく海中世界へ、いざ!
本部町の渡久地港から、プレジャーボートで出航です。北西数キロメートル先に佇む伊江島“タッチュー”を望みつつ、およそ15分。標高26.9メートル、面積0.47平方キロメートル、周囲4キロメートルの緑に覆われた平たい小島が、徐々に近づいてきます。エメラルドグリーンに映える海水や、眩しいばかりの真っ白な砂浜に、早くもワクワク感が止まりません!
港に着いたら、一旦上陸し、トイレ休憩と器材などの確認。再びボートに乗り込み早速ポイントへ! インストラクターに従い、三点セット(マスク・シュノーケル・フィン)+ライフジャケットを着用。初心者は、呼吸法、エントリーの姿勢、注意事項など簡単な指導を受けて、いよいよ入水! 美ら海シュノーケリング開始です。
島の周りにポイントは多数ありますが、この日は、コンディションが良い島の北東部、港近くに決定。「ペットボトル」や「ポート2」と呼ばれる水深3〜10メートルほどのエリアをゆるりと探ります。
マスクがずれないようしっかり抑えて、いざ……ダイブ! 初心者でも、インストラクターが常に一緒なので安心・安全。驚異のマリンワールドを心置きなく楽しめます。
そして海中に目をやると…。見てください、この信じられないほどに濃い魚影!
色、模様、サイズや形も多種多様! 大きなものでは、フエフキダイやブダイの仲間、細長いヤガラや高級魚ハタの仲間たちがうようよ!
底の方に目をやると、ハゼの仲間の他、映画のキャラクターで人気のカクレクマノミや、ナンヨウハギ(写真)もタイムリーに登場☆ スクリーンを遥かに上回る愛らしい表情を見せてくれます♪
他にも、ヤマブキベラ、ロクセンスズメダイなどなど色とりどりな魚たちが一杯で、もう大興奮!
もちろん防水デジカメや防水カバーなどを着けたスマホがあれば、SNS用に撮影も♪
時には、インストラクターが潜って、海底のヒトデやナマコを拾って来てくれるので、触れてみることも!
大興奮すること約30分。一旦ボートに上がって一休み。特に初めての場合、思った以上に体力を消耗しているので、水分やミネラル補給を忘れずに。各自体調を確認しつつ、しっかりと回復に努めましょう。無理は禁物です。さて、体力に自信があれば、2本目にトライ! せっかくですので、この神秘的とさえ言える眩い海をじっくりと味わいましょう。何度もトライすれば、もしかしたらウミガメにも出逢えるかも!?
さて、シュノーケリングを満喫した後は、お昼を食べつつ、軽く島を探索。小さな島とは言え、隅々まで歩くとゆうに1時間以上はかかりますので、特に夏期の熱中症対策は抜かりなく。最後に、島のおじぃに教えてもらった、とっておきの海辺をご紹介。島南西の端、「かもめ岩」と呼ばれる岩礁が目と鼻の先に見える、天然の砂浜です。シュノーケリングで疲れた体を、静かに癒やしてくれますよ。
沖縄本島からほど近い場所に位置しながらも、別次元の美しさを放つ水納島の海…。その透明度や魚影の濃さは、慶良間諸島(けらましょとう)にも決して引けを取らない、“穴場”とも言えます。奇跡の美ら海シュノーケリングは、まだ知名度の高くない今のうちにトライすべし、です!
撮影協力/I.M.I
Information 基本情報
【今回の取材先】X-TRIP(エックストリップ)株式会社
住所 | 沖縄県名護市山入端247-1 |
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TEL | 098-051-8888 |
備考 | 営業時間/9:00~18:00、年中無休 |
URL | http://www.x-trip.jp/ |