日本の「紬」の源は「久米島」にあった!久米島紬の素朴で温かい風合いに触れ、原点回帰。

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久米島紬が日本の「紬」の発祥の地だったことはご存知でしたか? 久米島紬は15世紀後半に堂の比屋と呼ばれる非凡な人物が中国で養蚕技術を学び、久米島に広がったといわれています。日本の紬絣技法が久米島を起点に発達し、沖縄本島、奄美大島を経て本土に伝えられ、大島紬、久留米絣、結城紬などのものとなり日本全国に伝わっていきました。まさに「紬」の大元締めですね。

そんな先人の想いが込められた久米島紬織りをいざ挑戦!

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久米島紬は、蚕から採った真綿から糸を紡ぐことから始まります。「マヌカキ」に真綿をかけ、指先で糸を紡ぎだします。根気のいる仕事ですが、今でもこの伝統技法で糸はつむがれているのです。

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まず、まゆをアルカリ液で煮て柔らかくし、よくすすぎます。水の中でまゆをほぐしながら、中のサナギを取り除きます。伸ばしたまゆを何枚も重ねていくと真綿が出てくるので、そこから繊維を引き出します。それが、紬糸です。糸を「紬ぐ」とは、この過程から言われるようになった表現だそう。その紬いだ糸を使って織った布が「紬布(ゆう)」です。糸作りから、すべて人の手を使って紡がれている「久米島紬」には、繊維の一本一本に歴史を経た先人たちの思いがたくさん詰まっているのです。

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久米島紬は、泥染めした糸を使用したものが、久米島特有の紬だそうです。

染料は、久米島の山に育つ植物から取り出します。それを阿嘉(あか)のウザ池から取れる泥につけて色を出します。その色合や手仕事の風合いで1枚1枚違った味わいが出るのも、久米島紬の素朴な魅力として皆から親しまれています。

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今回は久米島紬のコースター作りを体験。職人さんに手取り足取り教わりながら、糸(木とも呼ばれる)を通しながら、まさに足と手を同時に動かしていきます。職人さんの糸を通す手さばきの速いこと速いこと!私もすぐできるかなと思っていましたが、なかなかスムーズに進みません。見ていると簡単そうですが、これこそ熟練の腕が必要な伝統だと痛感しました。

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今回の絣の文様は、動植物にちなんだ小鳥(トリグヮー)。久米島紬のなかでも、躍動感ある文様です。通す糸の中に小鳥になるように白が引いてあり、この白の部分を端に合わせていくと、小鳥が織り込んで行かれます。糸をバランス良く引っ張らないと小鳥の羽がずれたりするので、思った以上に集中力を使います。

※紬と絣の違いは・・
「絣」は、部分的に染め分けた経糸(たていと)または緯糸(よこいと)を、模様にしたがって織り上げていくこと。
「紬」は真綿から紬糸を手で紡ぎ、手織りで織っていきます。

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職人さんの指示の元、小鳥が作れました!苦労した甲斐あって、小鳥に見えるでしょ?約100種類もある文様のなかから選んだ力作です。さあ、この後は仕上げです。

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四方の糸の始末を終え、世界に一つのコースターが完成しました!染料と糸と一緒にパシャ。ペアで作ってもいいかも!なかなかの力作だと思いますが、いかがでしょう?

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久米島紬をもっと体験したい方には、織染体験もあります。まず染料を選びます。今回は月桃を選びました。久米島紬の染色は、例年9〜11月とのこと。湿度が低く、糸の乾燥が早く、11月頃は日差しも和らぎ糸を直射日光から守る事も出来るためだそうです。

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出来上がりを想像して輪ゴムと割り箸で絞ったバンダナを染料の中に入れて、約30分染めて焙煎、水洗いをしたら完成!

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染料によって仕上りの色、風合いが違います。いずれも、やさしい色合いで肌馴染みがよさそうです。これはお土産にも最適ですね。
※当日予約できます。バンダナ以外にショール染めも可能です。

お問い合せ先 久米島紬の里ユイマール館 【今回の取材先】
所在地 沖縄県島尻郡久米島町真謝1878-1
TEL 098-985-8333

おおよその所要時間:約60分

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