島人といっしょに自転車で路地裏散歩!久米島ポタリングツアー

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沖縄本島から西へ約100km、飛行機で30分ほどの久米島(くめじま)。2014年に行われたサイクリングイベント「シュガーライド久米島」のサブイベントとして始まった久米島の新しいアクティビティがポタリングです。ポタリングとは、自転車を使った島内散策のことで、地元に詳しい島人(しまんちゅ)の方に島の歴史や文化をガイドしてもらいながら、路地裏をゆっくりのんびりと巡ります。初めて訪れる人だけでなく、既に何度か久米島に来たことがあるリピーターも満足できるツアーになること間違いなしです!

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自転車は持参しなくても、リゾートホテルでレンタルすることが可能です。本格的なサイクリングの格好をしなくても動きやすい格好であればOK! だけどヘルメットだけは被りましょう。さぁ準備が整ったところで出発です!今回のコースはリゾートホテル「久米アイランド」から走り出します。

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しばらくはサトウキビ畑の間の道をサイクリング。ザワワとサトウキビを揺らしながら吹き抜けてゆく心地良い風を感じながら、自転車を漕いでいきます。

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さっそくこんなカタチの鐘に出くわしました。古いガスボンベを集会の鐘の代わりに使っているようで、かつては不発弾なども鐘の代わりにしていたようです。島の人々は、不要なものも上手に工夫して再利用しながら暮らしていました。

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そして集落の曲がり角や突き当たりには、「石敢當(いしがんとう)」と書かれた石がありました。久米島をはじめ沖縄各地にもある魔除けです。元々は中国から伝わったものだそう。
レンタカーだと、気付かず素通りしてしまうこともあるかもしれませんが、島人に案内してもらうポタリングなら、こうした島の生活に根付いた文化にもしっかりと触れることができます。

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続いて案内してもらった場所には、大きな鳥居と枝ぶりの立派な木が植えられていました。元々沖縄では、鳥居を立てる文化は無かったそうですよ。戦前に皇民化政策によって建てられたものだそうです。そして鳥居の横にそびえ立っているのが、クワディーサー(和名:モモタマナ)の木。この木が家庭の庭先に植えられていないのは、本来はお墓の近くにあったりする木だからとのこと。島の言い伝えでは「人の泣く声で育つ木」だといわれているのだそうです。詳しくはガイドさんに聞いてみてくださいね。

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普段はあまり車が通らないような路地裏を進んでいきます。一筋路地裏に入ると、どこか懐かしい雰囲気の残る集落の姿を垣間見ることができ、レンタカーの旅とはまた違った旅ができるのが新鮮です。

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例えば、フクギ並木の道を通ったりします。フクギは、防火・防風・防潮に役立つ木で、久米島の集落の中にはそのような昔ながらのフクギ並木がまだ残っているのです。

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久米島で最も有名なフクギ並木が「チュラフクギ」(推定樹齢200年以上)。チュラとは「美しい」を意味する沖縄の島言葉で、美しく立派なチュラフクギの並木道(約40m)を、颯爽と通過していきます。このような緑溢れる道を進んで行くのでとっても気持ちが良いですよ!

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チュラフクギからすぐ近くにある「天后宮(てんこうぐう)」にも立ち寄ります。ここには昔、中国から贈られた航海安全の神・媽祖(まそ)を祀っているのだそうです。なぜここにそのような神が祀られるようになったのでしょうか?時は遡って琉球王朝時代の18世紀、王の冊封のために、中国から冊封使の一行を乗せた船が久米島沖で難破。島民によって乗組員が助けられたことの御礼に媽祖が贈られ、のちに天后宮が建立されることになったのだそうです。久米島の人の温かさを感じさせるエピソードですよね。

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そしてこの立派な石垣は、まるで城(グスク)のようですが、こちらは「仲里間切蔵元跡(なかざとまぎりくらもとあと)」。旧仲里間切の役所跡で、国指定重要文化財建造物、沖縄県指定史跡となっています。石垣の積み方にも注目で、先人たちの石工技術の高さを伺うことができます。

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昔ながらの古いお墓にもご案内頂いたり、フールと呼ばれる豚舎を見学したり、久米島の風習などガイドブックには載っていないような目からウロコな豆知識も学ぶこともできました!

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最後は、新奥武橋を渡って奥武島(おうじま)へゴール! 全長約10キロのコースでしたが、あっという間に感じたほど、楽しい時間を過ごすことができました! 自転車のレースとはまた違い、観光ポイントで止まりながら休み休み自転車を漕ぐので、日頃運動不足の方でも楽しむことができそうです。また、坂も少ないので初心者でも気楽に参加することができますよ。なんといっても、自転車だからこそ“自然体の久米島”を感じられるのが魅力です!

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Information 基本情報

島人と巡るポタリングの問い合わせ先「一般社団法人 久米島町観光協会(あじまー館内)」

住所 久米島町字比嘉160-57
TEL 098-851-7973
備考 島人と巡るポタリング料金/6000円(ガイド代・レンタルサイクル代・保険料)
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