心を奪われたのは、
宮古島の海と自然、そして笑顔

心を奪われたのは、宮古島の海と自然、そして笑顔

おすすめの離島は? と聞かれると、いつも答えに困る。島にはそれぞれに個性があって、だからこそどの島を気にいるかというのは人それぞれだと思うから。あなたの好きな離島は? と聞かれたら、ぼくは「宮古島」と答えよう。そこは、素朴で美しく、人々の笑顔が溢れる島。

何度見ても嘆息のでる宮古ブルーの海。

01_02

いくつもの離島を巡ったし、美しい海もたくさん見てきたけれど、宮古島の海はちょっと特別だ。「東洋一」とも評される与那覇前浜(よなはまえはま)ビーチの輝くような明るい藍。砂山ビーチの丘の上から遠方を見渡せば、そこには吸い込まれそうな深い青。各ビーチや展望台から見えるバラエティに富んだ海の「青」は、どれだけ見ても飽きることがない。太陽が力強く照らせば照らすほど、海は青い輝きを持ってそれに応えるよう。海沿いの道を走り、目を凝らして観ると時折垣間見える木々の隙間の小道。宮古島にはそんな小道の先に名もなき天然のビーチが点在している。島の人はそれぞれに、人には教えないお気に入りのビーチがあるのだとか。いつかぼくも、そんなビーチを見つけたいと思う。

  • 01_03
  • 01_04

素朴で、やさしい島の風景。

小さな島、とはいっても人口約55,000人が暮らす島。島の市街地にはスーパーもコンビニもあるし、飲食店やお土産屋さんも軒を連ねている。大混雑するようなことはないけれど、ほど良い利便性と賑わいもこの島にはある。一方で市街地を離れれば、いかにも離島らしい風景が待っている。比較的平坦な地形の宮古島は目に見える風景も広大で気持ちが良い。更にこの島の魅力は車で別の島へと渡ることができること。来間島には200人ほどが暮らす集落があって、そこにはのんびりとした時間とともにある、人々の暮らしの形跡を見ることができる。犬の散歩をする子どもや、商店の前でゆんたく(おしゃべり)をするおばぁたち。おばぁに教えてもらった「長間浜(ながまはま)」へと足を伸ばし、水平線に沈む夕日を眺める。そんな風景の一つ一つが、目と心を癒してくれる。

  • 02_02
  • 02_03

自然を敬い、祈る島。

宮古島に来ると、旅の安全を願って最初に挨拶に行く場所がある。それは「漲水御嶽(はりみずうたき)」。ここは宮古の創生神話の神々が祀られた、宮古最高の霊場と言われている場所。今でも島の人々が大切にし、祈りを捧げている。実はここはちょっとした“猫”スポットでもあるので、まるで神の使いのように凛とした猫たちに癒されたりもする。この島を巡っていると御嶽のほかに出合うのが、石積みの階段を降りた先に取水口があり、緑に覆われたガーと呼ばれる井戸。ガーは川のない宮古島にとって、人々の貴重な生活用水として利用されてきた。御嶽も、ガーも、その場に立つと、神聖な空気をまとっているように感じる。それこそが、人々がこの島とその自然を大切にしてきた証なのではないかという気がするのだ。

  • 03_02
  • 03_03

旅の楽しみ、ごはんと宿と。

旅の楽しみのひとつは「食」。宮古島にももちろん「おいしい」はたくさんある。例えば宮古そばは、縮れのない平麺で、あっさりとしたスープが特徴と言われている。「沖縄そば」の一つではあるけれど、本島で味わうのとはまた少し違った味を楽しむことができるのだ。日中、ひとしきり遊んだ後のお楽しみ、良き「飲み屋」さんがたくさんあるのもこの島の楽しさ。島の幸が味わえる店や、三線ライブの楽しめる店、島の人々が一日の締めにやって来る静かなBar。選択肢は、いくらでもある。宿はリゾートホテルも良いのだけれど、おすすめしたいのはゲストハウス。それは、宮古島に暮らすような体験ができるから。居心地が良くて、長期滞在した後、そのまま島に移住してしまう人もいるんだとか。

  • 04_02
  • 04_03

太陽みたいな笑顔に出会う。

そうやって語りはじめれば、宮古島の魅力はいつまでたっても尽きない。だけど、旅を振り返るときにいつも思い浮かぶのは、この島に暮らす人々のまるで太陽のようにキラキラとした屈託のない笑顔だ。小さなお店を営む人、農業・漁業に従事する人、ものづくりをする人、海が好きで移住してきた人、いろんな人がいるけれど、それぞれにこの島での暮らしを楽しんでいて、まぶしいぐらいの笑顔を見せてくれる。ぼくはそういう人たちにたくさん出会った。宮古島は人々を笑顔にする。その笑顔から元気をもらえるから、ぼくはこの島が好きなんだ。

  • 05_02

Related articles 関連記事

Story その他の特集記事