釣りを経験したことのある人なら、夢はやはり大型フィッシング!あまり釣りの体験がなくても何か大きいことに挑戦したいと考えている方には与那国のカジキ釣りはうってつけ。なぜなら黒潮の海流が流れる場所に位置している与那国の海は好漁場なので初心者の方でも大物カジキを狙うことが出来ます。一度釣り上げるとその感動を決して忘れることはないでしょう。
黒潮の恩恵を受けた与那国の久部良近海でのカジキの漁獲高は日本一。そんな与那国島の久部良漁業組合に所属するカジキの釣り船業者は30余りあります。与那国でカジキ釣りをするのなら、まずは漁船を持っている業者に連絡。カジキ釣りは乗合というより、船をチャーターをして船長の先導のもと、トローリング(ルアーを垂らし船を巡航)で釣り上げていきます。初めてのカジキ釣りということであれば、竿からレンタルすることができます。ほとんどの場合、個人もしくは仲間同士のチャーターになるので、なんでも気軽に相談しながらフィッシングを楽しく進めていくことができます。
カジキを釣るための仕掛けは、船長によって多少の違いはありますが、大抵の場合はまず、パヤオ(海の中に人工的に仕掛けてあるエサ場。)に行ってエサとなる小型のシビマグロなどを釣ります。これを生きたまま海に泳がせ呼び寄せます。その他、ルアー(人工的なエサ)を餌に見立てることもあります。どのタイミングでどのように仕掛けるのかは船長が教えてくれます。船内にはトイレも完備されているので、長時間沖に出ていても安心です。
エサを海に放ち、船長の舵取りで上手くカジキがヒットしたら、じっくりゆっくり釣り上げるための椅子に座ります。まさに船の特等席。イスの脇の穴に釣竿をさし、じっくり構えます。初めてなら船長が巻き上げまで丁寧に指導してくれるので、安心してカジキとの格闘を楽しむことができます。まれに複数の方が同時にヒットすることがあるそうですが、そんな時はひとりずつ。待っている人は焦らず、バラさないように気をつけてください。
船長の話では常連のお客様の中にはご夫婦で参加される方もいるとのこと。旦那様に付き合って参加したところ、たまたまビキナーズラックでヒットしてそれ以来、奥様主導で体験されるそう。一度釣り上げると病みつきになるカジキ釣り。400㎏以上の大物を釣り上げることもあるそうでこれまで味わったことのない感動と興奮を体感することが出来ます!
余談ではありますが、釣ってばかりのカツオを船長がその場で捌き振舞ってくれることも。船の上で食べる新鮮な刺身は、また別格!これも忘れられないカジキ釣りの一コマになります。
服装は冬場であれば、海の上は北風が吹くことが多いので体感温度が下がります。波しぶきを避けることも含めて、濡れても大丈夫なレインパーカーなどを用意したほうが良いでしょう。足元は雨靴で。手が冷たくなるので軍手もあったほうがいいかもしれません。ちなみに、夏場や晴れの日であればビーチサンダルや裸足で十分。洋服も日焼けが気になるなら長袖を着るのがよいでしょう。
今回お世話になったカジキ漁船「第六智美丸」
第六智美丸
- 船長川田智志
- 住所与那国町字与那国4022-80
- TEL090-4777-5850
- コースのご案内
- 基本チャーター
- トローリング 55,000円
- 大物底釣り 55,000円
- パヤオ 55,000円
- トローリング用のレンタル竿あり
- 詳細はお問い合わせください
その他の業者
第一瑞宝丸
- 船長小針幸太郎
- TEL0980-87-3780
- URLhttp://zuihoumaru.com/
太郎丸
- 船長玉城正太郎
- TEL090-1917-0325
正丸
- 船長上原正且
- TEL090-6141-3430
勝丸
- 船長中島勝治
- TEL090-9781-6852
- IRLhttp://www.katsu-maru.com/
与那国町漁業協同組合 組合船一覧 http://yonaguni-gyokyo.org/prof/index.html
与那国町漁業協同組合 組合船一覧
与那国では毎月7月の第1週目の金・土・日の3日間「日本最西端与那国国際カジキ釣り大会」が行われています。大会では400~500㎏のカジキがあがることもあるとの事。
島内最大のイベントとなっており、沖縄県内からはもちろん、県外、海外から参加者の姿もあります。メインとなる「カジキ釣り」以外にも前夜祭や期間中には闘牛大会・グラスボートによる海底遺跡めぐり、海上保安庁の巡視船による航海体験や民謡ショーなど盛りだくさん!!冬場のカジキフィッシングを楽しんだら、是非、このビッグイベントに参加してみてはいかがですか?
伝統的で地域に根付くものから、地域おこしで最近開発された商品など魅力的な特産品が多くある与那国島。今回は、与那国島ならではのカジキを加工した特産品を紹介します。
カジキの肉巻きおにぎり
与那国漁業協同組合が出している「カジキの肉巻きおにぎり」はおいしいと人気で、在庫切れになることもしばしば。島の海人が釣り上げてきた新鮮なカジキを、地元で昔から親しまれている甘口のしょうゆをベースに作った特製のタレで調味。ご飯に巻きつけてからちょっとあぶって仕上げた、まるごと与那国の味です。お椀に入れて、熱いお茶をかけてカジキ茶漬けにしていただくのもおすすめ。2個入り500円。島内では久部良の漁協で買うことができます。
カジキのカンダイイユ
水揚げされてすぐの新鮮なカジキを干物にした「カジキのカンダイイユ」。「カンダイイユ」とは方言で干物のこと。一度食べたらやみつきになること間違いなし!
80g入りで500円。
カジキのジャーキー
お酒のおつまみにぴったりな一品。薄く切ったカジキに味付けしたあと乾燥させ、黒こしょうを効かせたスパイシーな味わいです。肉厚もボリューム満点で食べ応え抜群です。
80g入りで500円。
立神岩
昔、若者がこの岩に登って降りられなくなって困っていたところ、神様に助けられたという言い伝えがある与那国の聖地のひとつ。海の中に切り立つ姿は、まさしく奇岩。この岩を見ることができる展望台が設置されていますが、2013年、新しい角度からよりよく見下ろせるように、展望台から少し北方面に行ったところに歩道も整備されました。
西崎灯台
日本最西端の灯台です。灯台に登ることはできませんが、大海に沈む美しい夕日を十分望むことができます。テレビドラマ等のロケ地としても有名です。
東崎展望台岩
西崎灯台が美しい夕日が眺められる景勝地ならば、東崎は朝日が美しいスポット。しかも、ここには与那国馬と牛が放牧されていてなんとも牧歌的です。展望台もあり、目の前に広がる大海原も絶景。
ティンダハナダ
与那国島に3つある集落のひとつ、祖納集落の中にあり、高さ70mの切り立った崖にできた自然の展望台です。ここに立つと集落の中が一望でき島の豊かな自然を感じることができます。