津堅島がウェルネス旅におすすめなワケ

心身ともに癒しの旅へ。ウェルネスを目的にした旅行先に沖縄の小さな離島・津堅島（つけんじま）をおすすめします。特にニッチな離島ほど観光客も少なく、自分自身を見つめなおす時間が作りやすいです。自然豊かな離島で、あなただけのウェルネスリゾートに出会いませんか？

ウェルネスとは概念的には「毎日をより良く生きるための健康維持」を捉えた言葉。健康的で幸せなライフスタイルや生き方を形成する考え方で、近年では様々な分野にて具体的な取り組みがなされています。

旅行もそのひとつで、心身ともに健康的な毎日を送るために必要な要素を詰め込んだ旅行を「ウェルネス旅」「ウェルネスリゾート」などと呼ばれています。そこで私がおすすめするのが、沖縄の離島です。豊かな自然にホスピタリティ溢れる地元の人たちから元気がもらえ、その土地の美味しいものを食べて英気を養う。そして何より自分自身を見つめなおす「心の癒し時間」があること。今回はニッチな沖縄の離島・津堅島のウェルネス旅を紹介します。

魅惑のキャロットアイランドへ出発

津堅島へは沖縄本島中部のうるま市にある「平敷屋（へしきや）港」から船で渡ることができます。うるま市の有名な観光スポット「海中道路」を横目に港まで向かいます。この日は潮が引きさらに凪の状態だったので、水面に反射して映る橋がとてもキレイでした。

ノスタルジックあふれる港の待合室。船は1日5便で、フェリーであれば約30分、高速船だと15分ほどで津堅島に到着します。

船からの眺めとこれから始まる離島の旅に心を躍らせていると、すぐに津堅島のターミナルが見えてきました。

堤防には地元の人たちが描いた絵がお出迎えしてくれました。これも離島ならではの風景です。

ターミナルにはにんじんを模したステンドグラスが。ここ津堅島ではにんじんが有名です。津堅島のにんじんは、他地域のにんじんと比べて甘さがあることでも知られています。ぜひ一度味わってみて。

島の移動は自転車で。商店のおばあに癒される

津堅島の移動はレンタサイクルがおすすめです。港に近い島の商店「あずま」で自転車を借りることができます。商店のおばあから「今日は暑いから」とポッキンアイスをもらいました。こうした地元の人たちの優しさに心がほっこりします。

自転車で風を感じながら、島のスポットを巡る

まず最初に訪れたのは、島の展望台「ニンジン展望台」。島の特産品であるにんじんをイメージした展望台で、そこからは津堅島を360度見渡すことができます。

ただただ景色を眺めながら、ぼーっと過ごすだけの時間があるのも、離島旅の醍醐味です。

さらに探索を続けると、海を眺めながらブランコを楽しめるスポットを発見。童心にかえってブランコを漕ぐ。足先がどこまでも青い海と空に向かっていく。たったこれだけで今抱えている不安や悩みが一発で吹き飛ぶような、そんな不思議な感覚に包まれながら、そしていつまでもココに居たくなるようなそんな場所でした。

ちなみにこのブランコが設置している場所は、島の民宿「神谷荘（かみやそう）」の目の前。神谷荘では宿泊はもちろん、にんじんやもずくなどの島の食材を使った絶品ランチと生演奏ライブが楽しめます。

なぜ神谷荘で音楽ライブを実施しているかというと、実は津堅島は「沖縄民謡の発祥の地」とされている場所。歌三線の始祖「赤犬子（アカインコ）」が生まれたと伝えられ、今でも多数の伝承が残されています。

今回は神谷荘に宿泊しました。宿泊をすると、のんびり滞在を楽しむことができます。夜には天の川をはじめ満天の星空たちがお出迎え。これも宿泊した人のみ見られる島の景色です。

さよなら津堅島。また逢う日まで

島の自然や人に癒された津堅島でのウェルネス旅は終了。島をオレンジ色に染める絶景を目に焼け付けて、次に来た時は何をしようかと考えます。また出逢うその日まで。

■ 津堅島までのアクセス情報

津堅島までは沖縄本島中部・うるま市にある平敷屋（へしきや）港から船でアクセスが可能です。平敷屋港は那覇空港から車で約1時間のところにあります。フェリーが1日3便、高速船が1日2便、合計5便が運航しており、フェリーは約30分、高速船は約15分の移動時間となります。料金は往復でフェリーが1240円、高速船が1530円です。