久米島のまろやかな水が生んだ絶品グルメ!シャキシャキ瑞々しい「惣慶もやし」、ジューシーすぎる「久米島赤鶏」とは!?

kumejima_winter_02_001

琉球列島の中で最も美しい島という意味の「球美(くみ)の島」という別名を持つ久米島。美しいだけではありません。島でいただく味も、知る人ぞ知る「美味しい味」があることをご存知でしょうか?
その最大の秘密は「水」にありました!

それは、久米島で最も高い所にある上阿嘉(かみあか)集落で取れる湧き水。上阿嘉より上には工場も畑もありません。今回は湧き出る自然の名水!が育んだ久米島の「美味しい味」を探してきました!

kumejima_winter_02_001

まずは、久米島もやしをつかったそばを食べに行ってきました。

お店の名前は「やん小~(やんぐわー)」この建物の屋号らしいです。営業時間は12〜15時までのランチ時間のみ。12時になった途端、ここの名物「味噌もやしそば」を目当てにお客さんがゾロゾロ入ってきます。早い段階で売り切れになることもあるので、時間に余裕を持って向かうことをお勧めします。

kumejima_winter_02_001

沖縄の古民家を利用した店内で、ちょっとレトロな雰囲気。まるで誰かの家におじゃましたような気分になります。外にはテーブル席もあり、晴れた日は縁側でのお食事もできます。

kumejima_winter_02_001

味噌もやしそばの主役がこの「惣慶(そけい)もやし」。店には、毎朝採れたてのもやしが届きます。たかがもやし、されどもやし。されど…なんてものじゃない!という事実に私たちは驚愕するのを、このときはまだ知りませんでした。

kumejima_winter_02_001

私たちがオーダーしたのは、もちろん「味噌もやしそば(750円)」。やん小~のそばは、久米島産の食材を使っています。麺は海洋深層水純水入りの自家製麺で、もちもちの食感がたまりません。トッピングのソーキ、並びに3枚肉の味付けには、島内産黒糖「ジーマ」を使用、そしてメインのもやしは、久米島阿嘉集落で島の地下水を汲み上げた水を使用した無農薬もやし「惣慶もやし」です。

kumejima_winter_02_001

では早速いただきましょう。「!!!なに、このもやし!」。どれだけスープに浸けてもずっとシャキシャキなままの食感を楽しめ、歯ごたえがとっても気持ちいい!もやしの概念が覆ったといっても過言ではありません。ずっとシャキシャキと口の中でかみ続けていたい〜!と思うクセになるもやしなのです。とにかく絶品!感動します!!

kumejima_winter_02_001

このもやしの秘密を探るべく、「惣慶もやし」の生産者である惣慶さんを訪ねてきました。「やん小~」から車で約30分走ったところにある、阿嘉集落で「惣慶もやし」は作られています。作業行程は企業秘密で見られないため、惣慶さんのご自宅でお話を聞かせて頂くことになりました。なんと、「惣慶もやし」はご夫婦二人で作られているそうです。もやしの名前が作っている方の名字だったことにも驚きです。

kumejima_winter_02_001

そして、この「惣慶もやし」を作るときに使われていのが、阿嘉集落で湧き出る自然の名水久米島銘水です。このお水が軟水で、本当にまろやかで、柔らかくて美味しい!湧き出る自然の名水で栽培されるもやしが、美味しくないはずがありません。

kumejima_winter_02_001

今朝、収穫されたばかりの「惣慶もやし」を見せてもらいました。真っ白で真っ直ぐ伸びているのが特徴。今まで、こんなに真っ白で美しいもやしは見たことがありません。

kumejima_winter_02_001

では、「惣慶もやし」を生で実食!これだけ見ても、もやしの大きさとイキの良さが想像できますよね!?大半の方が、もやしを生で!?と驚くと思いますが、一口食べたら詳しい解説は必要ありません。シャキシャキしていて、水々しく、しかも甘い!

kumejima_winter_02_001

惣慶さん曰く、「生のもやしを胡麻だれでつけて食べても美味しいよ」とアドバイスしてくれました。お水に恵まれた久米島でしか食べられない味。生もやしと泡盛なんて究極の組み合わせかも!

ちなみに、この「惣慶もやし」、普通にスーパーでも販売され、給食にも出る、久米島では当たり前の味になっているようです。スーパーでもふつうの「もやし」として販売されていました。これぞ、知って得する、地元しか知らない贅沢グルメかもしれません。

kumejima_winter_02_001

「惣慶もやし」を味わった後は、久米島赤鶏を育てている「久米島地鶏牧場」に行ってきました。赤鶏とは鶏の品種のひとつでお肉が柔らかくて美味しいと全国でも評判の鶏です。約20年前に久米島に赤鶏が入ってきて飼育され始めたといいます。ここでは一万坪の敷地で、約3,000羽の赤鶏が飼われているそうです。

kumejima_winter_02_001

なぜ久米島の赤鶏がこんなにまで美味しいのかというと、久米島の山水を使用しているから、ということ。そして、餌の中に泡盛の酒粕を混ぜ、酒粕を砕き、油と酒粕と餌を配合して毎朝作っているそうです。これが酒粕の砕く前の状態です。確かに、泡盛の匂いがします。

kumejima_winter_02_001

食用になるには最低80日間はかかるそうです。ここの鶏は「発育に時間がかかるけど、肉質がよく美味しい」ことが特徴。1匹は大きいので約3Kgもあるそうです。17の鶏舎と庭が網で囲われていました。ここを自由に走り回り、ノンストレスの生活を送る鶏たち。美味しくないはずはありません。

kumejima_winter_02_001

地鶏牧場が育てた新鮮な赤鶏を食すことができるお店が島内にあることを聞きつけ、行ってきました。今回は「亀吉」で赤鶏を使った料理を堪能しました。まずは王道、「赤鶏のからあげ」をいただきました。んー!一口食べると、お肉が柔らかくて、ジューシー!肉汁がじゅうっと口中に広がります。

kumejima_winter_02_001

次に「やきとり」。こちらもジューシーで皮もパリパリ。お肉自体にほのかな甘みがあり、あっさりしている印象です。

kumejima_winter_02_001

久米島の魅力をたくさんお届けしてきましたが、いかがでしたか? 島には、まだまだ島外の人には知られていない魅力がたくさんあったことをわかっていただけたと思います。青い空、海だけには留まらない希少価値がある久米島の名産品の数々を、人より少し先物買いで味わい尽くす旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

【おすすめ記事】
島人といっしょに自転車で路地裏散歩!久米島ポタリングツアー
久米島の豊かな自然に触れる ニブチの森ツアー
久米島、自然豊かな森の中でパン作り体験

お問い合せ先 やん小 【今回の取材先】
所在地 沖縄県島尻郡久米島町仲泊509
TEL 080-3226-3130

お問い合せ先 スリーピース
所在地 沖縄県島尻郡久米島町比嘉160-3
TEL 098-985-7037

お問い合せ先
所在地 沖縄県島尻郡久米島町 字仲泊1076-2
TEL 098-985-2299

お問い合せ先 久米島地鶏牧場
所在地 沖縄県島尻郡久米島町字具志川588−7
TEL 098-985-5848

おきなわ物語ウェブサイト

  • SHARE

RECOMMEND ARTICLEこちらの記事もおすすめです

渡嘉敷島で今注目の「エシカル」を取り入れた離島旅に出かけよう【後編】
疲れた体にミドリムシ ⁉︎ 石垣島産のスーパーフード
プールとテラスでリゾート気分! 石垣島の隠れ家グランピング
宮古島で『気分は天国!』 絶対に行くべきフォトスポット3選
まるで天国への階段! 宮古島のカフェに新フォトスポット誕生
美しすぎる星空 × 王様BBQディナー! 来間島の自然一体型グランピングリゾート
蛇口から海洋深層水! 久米島の海洋天然水カフェ
カラダと地球に やさしく美味しい 久米島の地産地消カフェ