「久米島」で一味違った究極の癒し旅

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飛行機で約30分! 気軽に行ける癒しの自然溢れる島

ふだん忙しく仕事をし、どこかで息抜きしたい。そんなときにおすすめの島が久米島だ。那覇空港から飛行機でわずか30分!久米島には自然と癒しがたくさん。まず、久米島の絶景といえば、「ハテの浜」。島の東側に浮かぶ砂浜だけの島で、有名な観光スポットだ。送迎船で20分とアクセスも良く、一度は行ってみたかった場所だった。実際に行ってみると期待以上の絶景が!エメラルドブルーの海に囲まれたまっ白な砂浜が美しく、まるで楽園のよう!透明度の高い海で全身の力を抜いてプカプカと海に浮かぶ感覚は宇宙遊泳の気分。聞こえてくるさざ波の音色が心地良く、のんびり過ごすことが出来た。

 

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沖縄で最も高い場所にあるグスク
「宇江城城跡」(うえぐすくじょうあと)で、島全体を眺めながら深呼吸

久米島は海だけでなく、山からの景観も素晴らしい。とくに一番高い山は、標高約310メートルの宇江城岳。角度によってはピラミッド型に見え、とても存在感のある山だ。徐々に山頂に近づくと、琉球王朝時代の城跡がそびえたっていた! ここからの眺めはいったいどんな景色が見えるのだろうか。期待に胸が躍る。

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山頂にある宇江城城跡にたどり着くと、とても見晴らしの良いこと。自然豊かな久米島が360度見渡せる。遠くには「ハテの浜」も見え、そして風が気持ちよく吹き抜けてきた。風を感じながら、大きく深呼吸する。緑の香りも芳しく、心が落ち着く。都会の喧噪から離れてリラックスでき、とても穏やかなひと時となった。

 

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「久米島ホタル館」の貴重体験は、夜訪れることからはじまる

久米島は昼間だけではなく、夜にはまた違った魅力があるという。その魅力を体験するために「久米島ホタル館」を訪ねてみた。ホタル館は、自然体験プログラムを多く実施しており、主に昼に行われるが、ナイトツアーも実施しているという。入口には、久米島でボランティア活動をされているデザイナーの飯出佐恵氏が制作したというステンドグラスが大きく飾られていた。ステンドグラスに描かれているモチーフは久米島の動物たち。島内で自然体験や保護活動を積み重ねてきた子供達たちが描いたデザインを元に制作しているという。子供たちの自然を大切にする心や想いが伝わってきてジーンとした。

 

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ホタル館の佐藤さんが語る久米島の魅力

ホタル館の館長を務め、久米島の自然に詳しい佐藤文保さんと直美さんご夫妻が久米島の魅力について語ってくれた。「久米島にはたくさんの生き物がいて、中でも珍しいのは久米島にしか生息しない沖縄県の指定天然記念物のクメジマボタルや、キクザトサワヘビなどの固有種です。それらは1500万年前に地殻変動で大陸が分かれたときに、この島だけに奇跡的に生き残った遺存固有種なのです。例えば、クメジマボタルはゲンジボタルの先祖にあたる生き物なんです。そのような貴重な生き物たちが生息し、オリジナルの生態系を育む島が久米島なんですよ」とのこと。沖縄本島や近隣の島々ともまた違うオンリーワンの宝物を育んでいる島だと聞いて、その特異性や凄さに驚く。そして、まだ見ぬ生き物達への関心は高まるばかり。

 

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館内には久米島に生息する様々な生き物が!
事前にレクチャーを受けると体験前のわくわく感も倍増!

クメジマボタルをはじめ、久米島の野生生物専門のプロフェッショナルガイド・佐藤さんご夫妻からの興味深いレクチャーはまだまだ続く。「オリジナルの生態系といいましたが、例えば、固有種のクメジマボタルを捕食するクメジマミナミサワガニも固有種ですし、そのクメジマミナミサワガニを捕食するキクザトサワヘビも固有種なんです。まったくほかの地域では見られない生態系がオリジナルなのですよ」とのこと。

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館内の展示物にはさらに詳しく図解入りで説明が書かれ、写真もたくさん。ホタルが飛び交う美しい写真や、いろんな生き物たちをかなり接近して写した写真など、珍しいものがいっぱいで、好奇心が刺激された。

ホタル館では体験プログラムも行っており、その中でおススメなのが予約制で19:30から開催されている「ミステリーナイトウォッチング」。島の多くの生態系を観察する事が出来るこのプログラムは、5月中旬〜翌年4月中旬までとほぼ通年通して参加でき、季節ごとに異なる生物や植物を紹介してくれるのでいつ参加しても楽しめる。

出発前のレクチャーでたっぷり見て、聞いて事前に知ることができてわくわく感も倍増した。

 

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ミステリー体験の本当の価値は「新しい自分に出会う」という体験

このミステリーナイトウォッチングはホタル館のすぐ側に流れている浦地川や近くにある遊歩道を歩きながら野生生物の営みを観察する。ナイトウォッチングと聞くと、暗い山道を歩くイメージだったが、気軽に参加出来そうで安心した。自分のような初心者でも参加しやすいのは嬉しい。

さぁ、いよいよプログラムのスタートだ!

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ホタルなど夜行性の生物は、懐中電灯やスマホなどの光が眩しいと逃げてしまったりするので、観察するために消灯。
真っ暗の光のない世界は初めての体験だった。「暗がりの中、月明かりだけで歩けるようになった時、五感が研ぎすまされていくような感覚になっていきますよ」とガイドの佐藤さん。普段生活している中で、あまり使わない感覚を使って真っ暗闇の中進んでいく。今まで意識していなかった草木や川のにおいを感じたり、静寂の中で聞こえるオキナワアオガエルや虫の鳴き声が心地よく聞こえた。

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(写真:ホタルの会提供)

ライトを消したままさらに進むと、目の前にホタルの光が!
ホタルの描く光の軌跡は、とても幻想的で美しかった。ホタルを見つけた時の喜びと感動は何十倍も大きい。
また、ホタルは幼虫も光るそうで、クメジマボタルの幼虫の場合は水中でも光るとのこと。

このプログラムでは季節によって異なるホタルが観察できるそうだ。人工の明かりが無い暗闇で、自分の感性が研ぎすまされ、自分の中で眠っていた本能が冴えていき、自然と一体化していったかのような感覚を味わえる。このミステリーナイトウォッチングでは本来の自分が持っていた感性に出会える貴重な体験を楽しむことが出来た。

 

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「バーデハウス久米島」で身体もケア ※現在は閉館しております。

翌日は、海洋深層水を100%使った大型スパ施設「バーデハウス久米島」へ。海洋深層水のスパは日本では3カ所しかなく、沖縄では唯一、久米島にある。久米島の海洋深層水とは、水深612メートルから汲み上げており高い水圧をかけて低水温で熟成された海水で、粒子も細かく、ミネラルなどの栄養素もとても豊富なのだ。おかげでお肌もつるつるに。8種類の水圧マッサージでは、凝り固まった体をほぐす事が出来てすっきりリフレッシュ!

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日頃の疲れや旅の疲れを取るなら、お風呂は理屈抜きにのんびりとリラックスできる場所。しかもバーデハウスのスパは、目の前が海! 絶景を眺めながらの贅沢な時間。このままいつまでもずっと浸かっていたい。時間が止まったかのようなひとときと、徐々に身体が軽くなっていく心地よさを感じられた。

美しい海や自然の風景に心を癒し、スパで体を癒し、ナイトツアーで感性を磨く。そんな身も心も癒し、満足させてくれるのが久米島。一味違った久米島旅をぜひあなたも一度体験してみてはいかがだろうか。

Information 基本情報

はての浜ツアー

住所 沖縄県島尻郡久米島町謝名堂548 久米島イーフビーチホテル内「イーフスポーツクラブ」
TEL 098-985-8733
備考
URL http://www.aqua-navi.com/

久米島ホタル館

住所 沖縄県島尻郡久米島町字大田420
TEL 098-896-7100
備考
URL https://kumejimahotaru.jimdo.com/

バーデハウス久米島 ※2020年10月31日をもって一時閉館

住所
TEL
備考

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