沖縄本島から少し足を延ばしてみると…
そこは私をはるか古の世界へ誘う、もう一つの楽園でした

    • 伊平屋島
    • くまや洞窟
    • 「天の岩戸伝説」最南端地ともいわれる聖地
    クマヤ洞窟は伊平屋島田名(いへやじま・だな)集落の北側の岩山にあり、今から2億8,000万年前のチャートが波や風によって浸食されてできたものです。洞内は高さ約10m、奥行き約40mの広さ約600平方メートルあります。「クマヤ」とは「篭もる」という意味で、全国に数多く残る、天照大神(あまてらすおおみかみ)が神々の争いを見かねて洞窟に隠れたという「天の岩戸伝説」の最南端の地ともいわれています。沖縄県の天然記念物に指定されています。
    • 伊平屋島
    • 念頭平松
    • 日傘を張ったように枝が広がる、県指定天然記念物
    樹齢約300年を誇るリュウキュウマツ。全国銘木百選にも選ばれた、伊平屋島(いへやじま)のシンボルです。日傘のように大きく広がる枝振りはとても美しく、威厳さえ感じられる程。念頭平松にまつわる伝説も伝えられていて、古くから島の人々に愛され続けています。1994年、周辺一帯が「念頭平松公園」として整備され、村民のオアシスが誕生。休日ともなれば、ピクニックを楽しむファミリーの微笑ましい姿が見られます。
    • 伊平屋島
    • 神アサギ(神あしあげ)
    • 海の彼方にあるといわれる神国・ニライカナイから神々を迎える神聖な場所
    伊平屋村我喜屋の神あしげは伊平屋島我喜屋集落の西の殿内にあり、集落の主な祭祀を執り行う際に使用される建物です。神あしげは、祭りのときなどに神を招いて祭祀をおこなう場所のことをいいます。県内各地にあり、神アサギ、神アシャギ、または殿(トゥン)という地域もあります。構造は、四方壁のない茅葺きの掘建て小屋です。柱は低く、しゃがまないと中に入ることはできません。建物の周りには広々とした遊び庭(アシビナー)があり、さまざまな神事がおこなわれます。
    • 伊是名島
    • 伊是名城跡
    • ピラミッド状の天然要塞から海を眺める
    第一尚氏王統尚巴志(しょう・はし)の祖父、鮫川(さめかわ)大主の築城した城跡。沖縄県の指定文化財になっています。島の東端海岸に接し、まるでピラミッドのように切り立った岩山は、天然の要塞のよう。標高70m、敷地面積は約220平方メートルと狭く、現在は石垣と高さ約2.5mの石門、7、5、3に配された石段だけが残っています。城跡の頂上からは海が一望でき、見晴らしも最高ですが、足下には充分気をつけてください。城跡のふもとには伊是名玉御殿(いぜなタマウドゥン)があります。
    • 伊是名島
    • 尚円王御庭公園
    • 琉球王国第二尚氏の開祖、尚円王生誕の地
    尚円王御庭公園は、平成8年に尚円王生誕580年の記念として尚円王の生誕地屋敷跡に整備された公園です。敷地内には、尚円王が産湯として使った「潮平井」もあるなど、尚円王ゆかりの地として伊是名島の人々の憩いの場所になっています。公園のほぼ中央に建立された銅像は、沖縄を代表する版画家、名嘉睦稔さん作の「金丸像」。金丸とは若き日の尚円王の名で、農民の家柄から琉球の国王にまで登りつめた伊是名島のヒーローです。
    • 伊是名島
    • 伊是名村諸見の神アサギ
    • 尚円王生誕地「みほそ所」に隣接する、祭祀をおこなう場所
    伊是名村諸見の神アサギは伊是名島諸見集落にあり、琉球王国第二尚氏の始祖、尚円(しょう・えん)王生誕地の屋敷跡「みほそ所」に隣接しています。麦大祭、稲大祭など集落の主な祭りのときに、神を招いて祭祀を執りおこなう場所です。建物の構造は四方壁はなく、8本の石の柱の上に、島内産の木材を使った小屋組みが乗り、屋根はススキで覆われた寄棟造りになっています。伝統的な様式を備えた数少ない建物で、沖縄県の有形民俗文化財に指定されています。
    • 伊是名島
    • 銘苅家住宅
    • 戦災を逃れ、今に伝わる琉球王の叔父の家
    第二尚氏王統の始祖・尚円(しょう・えん)王の叔父の子孫で、代々地頭職を務めた銘苅家の屋敷。戦災を免れた琉球建築民家の内でも保存がよく、上級士族住宅の格式ある違例として、1977年に村内で唯一、国の重要文化財に指定されました。銘苅殿内(ドゥンチ)と呼ばれることもあり、幾何学的な線と面と角の絶妙な構図、赤瓦屋根の美しさも特徴。沖縄本島にある首里城と同じ技法で作られた石垣は圧巻です。
    • 伊是名島
    • 伊是名玉御殿
    • 琉球王国の第二尚氏王統の陵墓は尚円王の故郷、伊是名島に
    伊是名玉御殿は伊是名島にある伊是名城跡の中腹に位置する、琉球王国第二尚氏王統にかかわる陵墓です。第二尚氏王統の始祖、尚円((しょう・えん)王は伊是名島出身であることから、息子の尚真(しょう・しん)王の代に首里の玉陵(たまうどぅん)造営後に建立されたといわれています。尚円王の父、その夫人、姉および宗祖などが葬られた破風型の陵墓で、厨子石棺は中国産の輝緑岩でできています。沖縄県の有形文化財に指定されています。
    • 伊是名島
    • 海ギタラ・陸ギタラ
    • そびえ立つ二つの奇岩が作り上げる、伊是名島を代表する絶景
    伊是名島の南東に位置する、絶景ポイント。ギタラとは「切り立つ岩」という意味で、もともとは海人たちがそう呼んでいたといわれています。海の中と陸にそれぞれ大きく切り立った岩山がそびえ立つ海ギタラ・陸ギタラは、いつごろどのようにして形成されたのか詳細はわかっていません。その神秘的な姿から、伊是名島では神聖な場所とされてきました。
    • 伊江島
    • 伊江村の城山
    • どこからでも見えるトンガリ岩山は、伊江島のシンボル
    島の中央やや東寄りにある標高172mの岩山。イージマタッチューとも呼ばれ、島民から親しまれている伊江島のシンボル。航海の安全と健康、豊作を祈願する城山御嶽(ウタキ)があり、島の守り神でもあります。城山は島より7,000年も古く、オフスクレイ現象と呼ばれる、新しい岩盤の上に古い岩盤が乗っている現象は、世界でも類を見ないといわれています。頂上からは360度のパノラマが展開。本島や周辺の島々が見渡せます。 
    • 伊江島
    • 湧出
    • 海岸の波打ち際に湧き出る、不思議な真水
    島の北西岸に位置し、波打ち際から水が湧き出ることから名がつきました。昔からの貴重な水源地として、今なお飲料水として使用されています。この一帯は60mを越える断崖絶壁が連なり、険しい岩間を通っていった当時の水汲みの苦労がしのばれます。展望台からは、青い海と打ち寄せる波が白く輝き、雄大な眺望が望め、伊江島随一の奇観を呈しています。
    • 伊江島
    • 伊江ビーチ
    • 島一番の美しいビーチで、海水浴とキャンプ生活を楽しむ
    島の東側の白浜が1km続く美しい伊江ビーチ。その背後のモクマオウの林の中に青少年旅行村があります。木陰も多く、快適さも倍増。敷地内は、多目的屋内運動場、サイクリングコースがあり楽しめます。美しい海での海水浴とキャンプ生活の両方を一度に満喫できる最高のロケーションです。
    • 伊江島
    • ニィヤティヤ洞
    • 子授けの神様「ビジル石」がある、伊江島を代表するパワースポット
    洞窟内にある「ビジル石」は、古来から子供を授ける神様として崇められています。石を持ち上げて軽いと感じれば女の子、重いと感じれば男の子を授かると伝えられています。現在も、毎年神事が行われている神聖な場所です。また、戦時中は村民の防空壕として利用され、多くの命を戦火から守ったため「千人洞」とも呼ばれるようになりました。実際に洞窟内に入ってみると、想像以上に広いことに驚きます。