心に残るのは、伝説の聖地、そして美しき海と夜空。
- 本島から船で約1時間20分
- クマヤ洞窟
いま、沖縄旅行リピーターに
オススメしたいのが、
本島周辺の離島への旅。
近い島なら本島からほんの数十分。
澄み切った海を越えて、
ちょっとだけ足を伸ばしてみましょう。
まだ知らない驚きや感動に出会えるかもしれません。
定員を大きく上回る応募数に、急遽、来場者席を増やし、
満員の中で開催された『究極のトークセッション』。
会場の誰も聞き取れない(!?)いのうえさんの
ウチナーグチ(沖縄の方言)での挨拶からはじまり、
お二人の軽快なトークに、終始、会場には笑い声が響きます。
沖縄旅行を控えた来場者による質問なども飛び交い、
活気と熱気、そして、まるで離島にいるような
あたたかで、穏やかな時間が流れていきました。
「モモト」編集長
広島県生まれ。 國學院大学を卒業後、コピーライター事務所を経てフリーランスに。以後、東京で 20 年近くフリーライターとして、ブライダル情報誌、旅行情報誌、医療看護関係など幅広いジャンルの仕事を手がける。 2009 年、雑誌『モモト』の創刊のため、本拠地を沖縄へ移す。現在、『モモト』で編集長を務める一方、フリーライターとしても活動。
https://www.momoto.online/「沖縄CLIP」編集長
沖縄在住の編集者。紙、web等の媒体を問わず、企画、編集、執筆、写真などを通して沖縄の魅力を独自の世界観で表現し、発信している。著書「新版 あたらしい沖縄旅行」「石垣 宮古 ストーリーのある島旅案内」など多数。沖縄CLIP編集長。フルーツタルト専門店「oHacorte」を運営するチューイチョーク株式会社の取締役も務める。
http://masayukisesoko.comまずは伊是名島。ここはとにかくサンゴたちがとても元気です。ダイビングを楽しみたい人には、ぜひ行ってもらいたいですね。いい意味で、まだ観光地化されていないので、“離島感”を存分に味わえると思います。あとは座間味島もいいですね。ここでは『サバニ帆漕レース』が開催されていて、私も毎年行っています。実は私、このレースに出場する友人チームの“マスコット・オバァ”役で、伴走船に乗って写真を撮っているんですよ(笑)
僕のおすすめは、僕自身が初めていった離島でもある久高島ですね。本島の『あざまサンサンビーチ』という浜の近くの港から船で約15分とアクセスがよく、島自体も、自転車で気軽に回れる大きさです。でもそこは、沖縄にとってとても重要で、未だに男子禁制の場所もありますし、とても神聖な場所なんです。
私は伊平屋島ですね。伊平屋島と伊是名島は、本島周辺離島では珍しい、お米がとれる島です。水が豊富なんですね。そこで何が楽しめるかというと、泡盛です。泡盛は昭和初期から、輸入したタイ米でつくるのが一般的になりましたが、この2つの島では、その土地で採れたお米でつくった泡盛が堪能できますよ。次はぜひ、伊平屋島の酒造所を訪ねてみたいですね。
僕も伊平屋島は気になっていて、『種水土花(しゅみどか)』という名義で、自生している植物を使って、沖縄の伝統的な民具をつくっている女性がいます。彼女はもともとは東京で雑誌のスタイリングの仕事で活躍されていた方。それもあってか、現代風でかわいいアレンジを加えた仕上がりになっています。
あと、私が最近はまっているのは、南大東島です。那覇空港からプロペラ機で約55分でいけるこの島は『琉球弧』と呼ばれる他の離島と成り立ちがまったく違います。他が中国大陸から流れてきた砂が堆積して隆起した土台に、サンゴ礁が形成されて島が形づくられたのに比べて、南大東島と北大東島は、パプアニューギニアの方から、何億年という時間をかけて、プレートと共に移動してきた島。だから「ダイトウ〇〇」という名のついた固有種の生き物や植物もたくさんいます。さらに、サトウキビの島でもあり、1970年代まで実際に使われていたシュガートレインの線路跡があったり、当時つかわれていた機関車の展示があったりします。サトウキビを使ったラム酒もつくられているんですよ。
取材などで離島を訪れると、そこに住む人たちは、本島で暮らす人たちとは、ぜんぜん違う価値観で生きていることがよく分かります。例えば、かつてお父さんが自分で建てた家を、息子夫婦が手を加えながら使っていて、奥さんがそこでカフェをやっているとか。みなさん、日々の暮らしを楽しんで、豊かに生きています。しかもそういう人たちの中には、都会から移住してきて、自分なりの幸せを見つけている人もいるんですね。
島で過ごすというのは、やはりすごいことなんです。だからこそ、そういう場所で生きている人と話をして、ふれあいを楽しんでほしいですね。暮らしのこと、どんなことを考えているのか。そういったことを話していると、こちらも浄化される気がしますよ。
離島を訪れた際は、ぜひ“本物”に触れていただきたい。もちろん、風光明媚な場所を訪れたり、「海がきれい!」と感動したりする楽しみ方もいいのですが、できれば島の人たちとお話をして、歴史や文化を吸収してもらいたいですね。例えば、島には伝統的なお祭りや行事がたくさんあって、それらは島の人たちが、大切に受け継いでいるものです。中には、旅行者でも見学可能なものもあります。「末席で、ちょっと拝見させてもらう」といった感覚で、見て、可能なものは参加してみましょう。よく知られる『エイサー』ってありますよね? 国際通りのイベントとかももちろん華やかで楽しいのですが、旧盆の時期にエイサーのある離島に行くなどして、その時期、その時期に、各地で行われている行事を見てもらいたいです。もちろん事前の情報収集が大切になりますけどね。
それから、できれば島にお金を落としてもらいたいと思います。本島で食べ物を買って持っていくのではなく、現地で買う。確かに、島によっては飲食店が充実していないところもありますが、何でも置いてある売店みたいなものがあって、そこで何かは買えます。そういうお店のおじいちゃん、おばあちゃんと会話するのも、楽しいものですよ。
よくあるのが交通の便に関する質問ですが、交通事情は島によって違います。例えば座間味島や渡嘉敷島、伊平屋島、伊江島などは、島にバスが整備されています。とはいえ、1日3〜4便しかない島もあるので、注意が必要。ただ、そういった普段は感じられない“不便さ”も、離島の醍醐味だと思って楽しめるといいですね。また地形も島によってぜんぜん違います。山があってアップダウンが激しい島もあるので、そういうところは、自転車で回るのには根性がいりますよね。事前に、グーグルマップの3D表示で、確認しておくと安心かも。
最近はレンタサイクルだけでなく、レンタルバイクや、電動自転車も借りられるようになってきたので、うまく活用するといいですね。