人の数より牛の数の方が多いことで知られる黒島は、石垣島から高速船で約25分です。3社の定期船で1日7便の船が往復している（この牛まつりの時は臨時便もでる）ので、日帰りで行ける島としても人気が高く、空から見ると、島の形がハート型になっていることからハートアイランドとも呼ばれています。地形はほぼ平坦で、島の中を回るにはサイクリングがおすすめ。ただし、道の真ん中を牛がよく闊歩しているので要注意です。
沖縄の離島において、これほどの牛と人とが共存している島は、ほかにはありません。それゆえ、黒島でこの牛たちを活かした何かイベントができないだろうかと、島の青年会と郷友会が模索しました。その結果生まれたのが「黒島牛まつり」です。2014年2月で22回目となるこのイベント、島のイベントのひとつでありながら近年ではテレビ局の撮影が入るなどの盛り上がりを見せ、観光客の参加も増加しています。2013年は、黒島の人口218人に対して、なんと3500人以上が島に集まったそうです。牛の数、2987頭より人の方が多くなったほどです。イベントプログラムは400キロもの牧草のロールを6人で転がす「牧草ロール転し」を始めとする参加型プログラムの他、ライブステージなどが盛りだくさん！食べる牛、遊ぶ牛、見る牛、体験する牛･･･とにかく、とことん牛をご堪能あれ。
- 開催日毎年2月の最終日曜日
- 時間10時～16時頃まで
- 主催牛まつり実行委員会（黒島肉用牛生産組合）
- TEL0980-85-4129
☆参加にあたって高速船は増便しますが、島の宿はかなり早い時期に満室に。
もし島に滞在するのならお早めに手配を！！
黒島の名物イベントとして定着している牛まつりの目玉が、牛一頭が抽選で当たるというスケールの大きなもの！前回の第21回は西表島の女性が当てそうです。さて、今年は誰の手に･･･と気になるところですが、その運命は、黒島に向かう船から始まっています。というのも、石垣から乗船するときに各船会社からでている、抽選券付き往復チケットというのを購入することが必須なのですが、ポイントはどこの船会社を選択するかということ。船会社によってチケットが色分けされており、抽選の際に抽選券の色、抽選番号が発表されるのです。会場につながれている賞品の牛には黒毛和牛登録書が添えられています。
黒毛和牛登録書が一緒に添えられている
抽選までのながれ
- 黒島への往復搭乗券を購入
- 牛まつり用の船会社のチケットには、通常の往復乗船券のほか、食事券・抽選券がついて大人2700円、小人1900円。通常の往復チケットが大人2150円、小人1080円なので、お得感たっぷり！
- 抽選ボックスへ抽選券を
- 島についたら、真っ先に港近くのイベント会場に。
夢の牛一頭を当てるべく願いを込めて抽選券を抽選ボックスへ。
- あとは抽選を待つばかり。
- 抽選会の合間にはアクティブなプログラムや黒島ならではの牛料理を堪能。そしていよいよ、まつりのクライマックスの抽選会。夢の牛一頭は誰の手に！？
さすがは、黒島の牛まつり。牛汁・牛そば・もも肉焼と牛肉メニューがずらり。中でももも肉焼きは大人気で、前回イベントの際には、販売開始と同時に長蛇の列となったほど。売り切れる前にまずは並んでみては！そして八重山といえば牛汁。大き目にカットした野菜や豆腐とともに煮込んだ牛肉の美味しさは格別！肌寒いこの季節、胃袋と身体も温めてくれます。
いずれのメニューも、食事付き乗船券を購入した人はその食事券を利用可能。持っていない人は有料にて。そのほかには、牛肉の佃煮やケーキ、牛まつり記念ボトルの泡盛なども並んでいます。
牛汁
牛のもも焼き
助け合いながら牧草ロールを乗り越える
一輪車にパートナーを乗せゴールへ向かう
ジャンプdeラブロール
黒島の牛まつりが賑わう理由の一つに、参加型のプログラムが多いことが上げられます。そのひとつが、この「ジャンプdeラブロール」です。テーマは、ペアの愛。ルールは、男女が障害物である牧草ロールを助け合いながら３つ乗り越え、最後に一輪車にパートナーを乗せて手押しで戻ってくるというもの。一見簡単そうですが、牧草ロールに登るのが歳を重ねていくに従ってハードルが高くなるので、お互いの思いやりを持って進められるかが勝利への鍵。
普段の二人を垣間見るようで、見ている側も参加する側もかなり盛り上がるプログラムです。
押してる牧草の重さは400kg
優勝賞品はもも肉一本を贈呈
牧草ロール転し
女性をひとり入れた６人のグループで、牧草ロールを転がして進めていく競技です。運動会の大玉転しを思い浮かべればいいのですが、そう簡単にはいかないのが牧草ロールの重さ。なにせ、牛の餌となる牧草がギューッと詰まっているわけで、ひとつなんと400ｋｇにもなります。大の大人の男性が５人いてもかなりの力が必要ですが、そんな苦労も吹き飛ぶのが、優勝賞品。なんと！もも肉一本まるごと贈呈されます。ちなみに、焼肉に換算すると数十人分にもなるとか！！賞品目指して頑張りましょう！
牛の体重を想像して投票
ピタリ賞には牛肉の塊6kgを贈呈
牛の体重当てクイズ
子供から大人まで気軽に挑戦できるのが、この牛の体重当てクイズ。一回100円。紙に体重を想像して書いて投票するのですが、見当がつかないのでとんでもない数字が飛び出します。クイズの正解は、牛まつりの最後に発表。前回は牛肉の塊6ｋｇがピタリ賞の商品。ですが、ピタリ賞は出ずにニアピン者4名で最後はじゃんけん。
参考までに、前回の牛の正解体重は551㎏でした。さて、今年はいかに。
牛まつりを満喫したら、夜は星が瞬く美しい夜空を眺めてみましょう。
黒島を含む八重山諸島は、大気のゆらぎが少なく、星の光がクリアに見えることで有名。
ここでしか体験できない夜の八重山諸島をご堪能あれ。
１等星の全てを見ることができる
21個ある1等星を全部眺められる夜空があるなんて、信じられるでしょうか。それが八重山の夜空なのです。八重山は低緯度で南十字星まで見ることができる上に1月から2月は特に夜が長くなるので、1等星や南十字星が観測しやすくなります。2010年1月15日夕方から1月6日の朝にかけて、ひと晩で1等星を全て見る「1等星マラソン」に八重山星の会のみなさんが挑戦！見事全ての1等星を確認することに成功されたそうです。
八重山諸島を訪れた際には是非21の1等星を見つけてみよう！
88星座のうち84星座がまたたく
また八重山諸島では、国内最多の84星座を見ることができるのです。冬から初夏にかけては水平線に南十字星をみることもでき、まさに日本一の星空といっても過言ではありません。あまりにも美しい星空に惹かれ、八重山諸島に移住してきた人も少なくないとのこと。冬の八重山諸島で南十字星を探してみましょう！
石垣島の夜は石垣島天文台へ
太陽系や銀河系を3Ｄで体験できる「星空学びの部屋」がオープン。八重山諸島の星空観察が更に楽しくなりました。事前に予約をすれば、土曜・日曜・祝日の日没後、天体観望会も可能です。しかも料金は無料。お問い合わせは、石垣島天文台まで。口径105㎝の望遠鏡を兼ね備えています。夜空観測会も参加可能です。
石垣島天文台
- 住所沖縄県石垣市新川1024-1
- TEL0980-88-0013
- 定休日月・火曜（祝日の場合は翌日休、年末年始休）
- 開館時間10:00～16:30（閉館17:00）
- 料金無料
南十字星の一番近くへ竹富町波照間島星空観測タワー
日本有人最南端の島の、さらに最南端にある天文台。日本で南十字星が一番よく見ることができ、天文マニアにも人気です。南十字星は12～6月の晴れた夜空で観測することができるので、冬はおすすめの季節。200mmの屈折式望遠鏡を使って、屋上の開閉式の天体ドームから天体観測を体験することもできます。
竹富町波照間島星空観測タワー
- 住所沖縄県八重山郡竹富町波照間3905-1
- TEL0980-85-8112
- 定休日月・年末年始・盆
- 開館時間
昼間 10:00～17:00(12:00～13:00はお昼休みの為閉館)
夜間 20:00～22:00(但し、11月～3月は19：00～21：00) - 料金
個人 団体 大人 400円 300円 小人 200円 100円 大人:400円(個人)／300円(団体)
小人:200円(個人)／100円(団体)
- ※小人料金は小学生・中学生
- ※高校生以上は大人料金
- ※団体とは入館料発生人数10名以上（要予約）
- ※入場券は1回有効です。
- 八重山諸島の夜空が特集されました。
- 沖縄じゃらん2014年号で八重山の星空や天文台情報が特集されました！
- 沖縄じゃらんhttp://okinawa-jalan.net/
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石垣島美ら星スポット5
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