第二の故郷へ。島想いを感じる「伊江島の民泊」へ出かけよう

民泊(みんぱく)と聞くと皆さんは何をイメージしますか。

「人の家に泊まりにいく」といえばそうなのですが、沖縄の離島・伊江島で体験する民泊はちょっと違います。島の人たちと触れ合いながらココでしか体験できない非日常を味わうことができます。毎日が充実していて島を離れるときには、心のどこかに穴がぽっかり空いたような、そんな寂しさも。さあ、第二の故郷・伊江島にいめんしょり(ようこそ)。

 

伊江島の民泊体験。そのスケジュールや内容は?

伊江島の民泊体験「ふるさとじかん」は、島に着いてからのお出迎えからスタートします。その後、E-BIKE(イーバイク:電動アシスト付き自転車)にて島内観光へとお出かけし、民泊先の家族と合流という流れになります。またオプションで選べる体験コンテンツが追加でき「畜産体験」「農業体験」「島の伝統芸能を学ぶ体験」の3つの中から2つを選ぶことが可能です。

 

サイクリングで島内散策に出かけよう

まずはE-BIKEに乗って伊江島の観光スポットを巡ります。最初に訪れたのは島のシンボルともいえる城山(ぐすくやま)、通称タッチューです。登山口までは急な上り坂ですが、電動アシスト付きなので軽々と上ることができました。

頂上までは急で長い階段を登ります。頂上に着く頃には太ももがパンパンに張って「もう歩けない」と音を上げてしまいますが、その疲れも吹っ飛ぶような絶景が待っていました。水平線がどこまでも続く青い海に、パッチワークみたいな色合いを見せる畑の景色など、ここでしか見られない景色が広がります。

伊江島の北西部にある湧出(ワジー)は、島を代表する景勝地です。断崖絶壁の下の波打ち際から真水が湧き出ることからこの名前が付けられました。

湧水はとても冷たくて飲んでみると確かに真水でした。目の前には波が押し寄せてきているのでとても不思議な感覚です。この湧出の水を使用した伊江島ソーダや泡盛などが商品化されています。

最後に訪れたのは「ニャティヤ洞(ガマ)」。子宝祈願にご利益のある御嶽(うたき:拝所のこと)として知られています。子授けの神と崇められる「ビジル石」を持ち上げ、見た目よりも重く感じると男の子、逆に軽く感じると女の子が生まれるとの言い伝えが残っています。私も持ち上げましたが、見た目よりもとても重く感じました。

 

「畜産体験」で伊江島牛と触れ合う

せっかくなのでオプションの「畜産体験」をチョイスし、伊江島の畜産を代表する伊江島牛のお世話をします。餌の牧草を与えたり、掃除をしたりと畜産のお仕事を実際に体験することができます。

子牛にミルクを飲ませる体験もさせてもらいました。力強くミルクを吸うので意外と重労働でしたが、その可愛さに心も癒されると同時に、自然の恵みや命の尊さを感じる良い機会となりました。

 

いよいよ、民泊先のファミリーとご対面

今回お世話になる知念まゆみさんとご対面。知念さんは宮城県出身の移住組。島で修学旅行生を中心にたくさんの方を民泊で受け入れており「おっかあ」の愛称で親しまれています。初対面なのにまるで里帰りをして久々に会ったお母さんのような、そんな温かさを感じるお出迎えでした。

知念さん宅におじゃますると、早速本日の夕食作りへ。献立はタコライス、島の野菜たっぷりのポトフ、島魚のお刺身にソーキの煮つけ。なんとも沖縄らしいメニューです。

「くわっちーさびら(いただきます)」の掛け声で夕食がスタート。美味しい食事にお酒を味わいながら、知念さんとのゆんたく(おしゃべり)を楽しみます。

 

三線演奏で大宴会!?伝統行事の見学も。島の夜は長い

知念さん宅でのんびり過ごしていると、「ふるさとじかん」のガイドであるタカヤさんがご家族でふらっと遊びに来てくれました。そして、なんと持参した三線で即興の民謡ライブがスタート。私たちも知念さんの家にある沖縄の民族衣装に着替えて参加。最後はカチャーシーをみんなで踊り楽しいひと時を過ごしました。

そのあと、タカヤさんから「島の伝統芸能の練習があるから一緒に行きませんか?」とお誘いがあり川平区の集会所を訪れると、たくさんの地元の方が集まっていました。

伊江島の民族芸能「村踊り」と呼ばれる伝統行事の練習をしているとのことでした。伊江島の村踊りは1998年に国の重要無形民俗文化財の指定を受けている伝統行事で、民俗芸能保存会が中心となり村内にある8区の字(自治会)が年ごとに持ち回りで発表する決まりとなっています。

今年は川平区が担当で、発表会本番に向けた練習を間近で見学させてもらいました。伊江島の村踊りは江戸時代から400年以上も継承されており、その伝統継承の一部分を垣間見ることができ、とても貴重な体験ができました。

 

朝さんぽで虹を見つけ、牧場では牛が産まれる

島の長い夜が明け、気持ちの良い朝の散歩をしていると、空にかかる虹のアーチを発見。これは朝から何かがありそうな予感・・・。

散歩から帰り、朝食の時間を過ごしていると、予感は見事に的中。知念さんの携帯電話に昨日畜産体験をした牧場から「子牛が産まれたよ!」と連絡が入り急行します。

牧場を訪れるとまだ足元がおぼつかない牛の赤ちゃんがいました。「男の子!」と牧場の方が嬉しそうに話す中、お母さん牛が子牛にべったりとくっつきペロペロと体を優しく舐めていました。こういったサプライズも島ならではの体験です。

 

農業体験で島の名産「落花生」を収穫

子牛誕生サプライズの余韻が冷めやらぬ中、選ぶ体験コンテンツの「農業体験」へ向かいます。島の特産品である「落花生」の収穫体験をさせてもらいました。

伊江島では8月に収穫のピークを迎える落花生。沖縄の言葉で「ジーマーミー」と呼ばれ、主にお菓子やジーマーミー豆腐などの加工品に使用されます。農家さん曰く一番おいしい食べ方は塩茹で。香ばしいピーナッツの香りで、ビールに合うおつまみとして重宝されているそうです。最初は落花生がなっている場所を的確に掘り起こすのが難しかったですが、慣れてくると面白いように落花生を収穫することができ、その瞬間はベテランの農家になったような嬉しい気分になります。

 

楽しい時間はあっという間。お別れの時

これで民泊のプログラムはすべて終了。名残惜しみながら港に着くと、知念さんがお見送りに来てくれました。熱い抱擁を交わすと、お互いの目には涙が。たった1泊2日の滞在でしたが、知念さんの優しさや愛に包まれた楽しい時間で、自然と熱いモノがこみ上げてきたのです。ありがとう、おっかあ。

知念さんのほか、島でお世話になった人たちがいつの間にかお見送りに来てくれました。船が出航し、その姿がだんだんと小さくなっても、いつまでも私たちに手を振り続けてくれて、その姿にまた涙してしまいます。島の人たちの温かいおもてなしを一生忘れることはないでしょう。

今回の民泊体験を通して、島の人たちの温かさに触れることができ、何より第二の故郷とも言える場所が伊江島にできました。遠くなっていく伊江島タッチューを見ながら、またいつか「ただいま」が言えるその日まで。

 

 

 

Information 基本情報

有限会社TM.Planning(ティーエムプランニング)

住所 沖縄県国頭郡伊江村字川平520-2
TEL 0980-49-5208
備考
URL https://furusatotime.okinawa/
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