イベントで楽しもう!
久米島、自転車散歩と絶品車エビの旅

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道沿いには青々とした琉球松の並木が続く、風光明媚な久米島。真っ白な砂からなる「ハテの浜」、溶岩が冷え固まってできた「畳石」、4月下旬から5月上旬に舞う天然記念物のクメジマボタル、そして国の重要無形文化財に指定されている絹織物の久米島紬と、自然や文化など多彩な魅力を持つ島だ。そしてこの久米島を楽しむ大人旅は、秋冬の時期もおススメという事で今回は、11月に久米島で開催される自転車の祭典「シュガーライド久米島」の「らくらくプレミアムポタリング」と、「日本一の久米島車エビフェスタ」を皆様にご紹介!

久米島旅のスタートは、プロペラ機!車エビが当たるキャンペーンも!

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プロペラ機で島へ渡る。この言葉だけでもう、旅心はくすぐられる。久米島までは、那覇空港から約30分のフライト。今回の旅の目的は、毎年恒例自転車の祭典「シュガーライド久米島」のプレイベントとして開催される「らくらくプレミアムポタリング」と、「日本一の久米島車エビフェスタ」に参加すること。全国から参加者が集まる人気のイベントで、機内には、イベントを楽しみに久米島に向かう旅人もたくさん。すると、機内アナウンスが始まる。「本日ご搭乗の皆様から抽選で、活クルマエビをプレゼントいたします。当選者は、久米島空港到着ロビー入口のボードにて座席番号でお知らせいたします。当選されたお客様は地上係員へお声かけください」とのこと。なんと、車エビが当たるらしい! ワクワクしながらポケットにしまっていた搭乗券を確認。こんなサプライズがあるなんて、さすが車エビ日本一の久米島。当たるといいな。

 

ポタリングに初挑戦!スタッフの優しさに感動

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空港に着いて早速ボードを見るも、当選していなくて残念…。だけど、当たった方の笑顔を見れば、こちらも楽しくなるというもの。今回参加する「らくらくプレミアムポタリング」は、散歩するように自転車で久米島をめぐるツアーとのこと。受付へ行くと、爽やかなスタッフが「さっそく自転車の調整をしましょう!」と、笑顔で対応。そこで、身長にあわせて用意された自転車を見てびっくり。自転車とヘルメットのカッコイイこと! いわゆる籠付きママチャリではない。最後に自転車に乗ったのはたぶん高校生時代。尻込みする私に、スタッフは明るく元気よく「椅子の高さの調整をしましょう!」とペダルの踏み込み方、自転車の降り方、ギアチェンジの仕方まで、細かにレクチャー。まさにプレミアムな案内で、久しぶりの自転車でもこれなら安心。そうして島の中腹にあるスタート地点へいざ、移動。

 

始まりは、のんびりゆんたくから

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この日のポタリング参加者は、普段から自転車を愛する方たちだったので、余裕ある雰囲気。なお、一緒に回ってくれるガイドさんは、生まれも育ちも久米島の、保久村昌欣(ほくむらしょうきん)さん。「では、出発しましょう!」の掛け声でスタートしたと思いきや、角を曲がると、赤瓦屋根の古民家に到着。ここは、なんと保久村さんのご自宅。釘一本使わぬ昔ながらの木造の家で、現役の石臼が置かれた縁側には、ふくよかなシークヮワーサーがどっさり。コーヒーをいただきながら、夏は蚊屋を張り眠ったこと、ホタルが舞い込んで来たことなど、そんな思い出話に耳を傾ける。そしてこのまま穏やかにゆんたく(沖縄の言葉でおしゃべりの意味)していたくもなるのだが、ポタリングはまだ始まったばかり(笑)。さあ、自転車で出発しよう!

 

あの頃に戻ったよう!坂道を下る、自転車散歩

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最初の集落を抜けると眼下に海が広がった。サトウキビ畑を抜ける坂道を、自転車で下る爽快感。「ブレーキを使って、ゆっくりいきましょうね」とアドバイスをもらいながら、いまはわずかしか残っていないという田んぼがあるエリアへ。たっぷりの水が張られた田では刈り入れをしている人の姿が。保久村さんいわく、「久米島では、水を抜かずに収穫するんですよ。こうすると土がかたくならないから、すぐまた植えられるんです」と。貴重な昔ながらの稲の収穫風景との出会いが旅心をくすぐる。ふたたび自転車にまたがり坂道を下り小さな棚田の縁を曲がると、稲藁の甘い香りが漂ってきた。自転車で元気いっぱい下りゆくどこか懐かしいこの感じ。自転車のスピード感が、小学生の頃の気持ちを思い出させてくれるよう。

 

ポタリングで集落をめぐれば、違いがわかる旅人に

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まもなく島の方に教えていただかなければ見過ごしてしまいそうな、草木の茂みの囲まれた御嶽と呼ばれる拝所に着いた。「御嶽はそれぞれの集落の上にあるんですよ」と、保久村さん。たしかにこの御嶽を頂点に、久米島でもっとも古いといわれる西銘集落は広がっていた。そうしてフクギに囲まれた赤瓦屋根の家々の間にすべり入ると、国指定重要文化財建造物である上江洲家に到着。背よりも高く積み上げられた石垣は迫力に満ち、歴史の厚みが感じられる。琉球王朝時代の士族のお宅とのことで、往時を偲ばせる立派な赤瓦屋根の屋敷の丁寧な造りにも、感嘆する。
そしてここから、海辺まで一気に駆け降りる!すると下りきった海岸沿いにはもうひとつの集落が。明るい印象の集落で、家を囲む石積みはゴツゴツとしたサンゴ石ではなく、きっちりと切り出された直方体。集落の雰囲気が、こんなにも異なることに驚かされる。この鳥島地区は、明治時代に噴火の影響で硫黄鳥島から住民が移住してきたことから歴史が始まるのだそう。「うちにあった石臼はここの方が、鳥島の火山岩で作ったものなんですよ」と、保久村さん。
 
スタートしてから名所をめぐりつつ、島の歴史散歩を堪能。このあと少し登りの坂道もあったが、みんな軽々と駆け上がる。そして、ゴール!

 

車エビフェスタ!初出荷だよ!全員集合!

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3時間の自転車散歩を楽しめば、お腹が空いてきた。今日は、年に一度の「日本一の久米島車エビフェスタ」開催日。久米島は、養殖車エビの出荷量が日本一で、今日はその初出荷の日。昼過ぎに行くと、会場はすでに大盛況。巨大ビニールプールでは、久米島育ちのたくさんの車エビが元気いっぱいに泳いでいる。ステージでは子どもたちが、三線を奏でながら歌を披露。車エビのつかみ取り体験では、合図と同時に、海水に入る久米島っ子たち。いきなり転び、ずぶ濡れになる子も続出。車エビの活きの良さに驚き泣き出す子も。一方で、慣れた手付きでぴちぴちの車エビを次々つかみ取る女の子もいる。見守るお母さんたちもうれしそう。なお、車エビのつかみ取り(有料)は、幼稚園以下、小学生低学年、小学生高学年、中学生以上に分けて実施される。取った車エビは、その場で炭火焼きにして食べることもできる。ジュージュー焼かれる香ばしい車エビの香りを思いっきり吸い込んだら、空腹だったことを思い出した。

 

殻ごとガブリ!久米島車エビグルメに舌鼓

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車エビフェスタの会場には、なんと久米島の飲食店の方々が一同に会し、その腕をふるい、自慢の車エビメニューを準備! これから旬を迎える久米島育ちの車エビを思う存分に堪能して、食べ比べまでできる、またとないチャンスなのだ。というわけでまずは、車エビの素揚げをいただく。美味しい!小ぶりのエビなのに、身がしっかり詰まっていて、殻はパリパリ。頭にかぶりつくと、味噌がじゅわっとあふれる。次はエビバーガー、そして車エビ入り焼きそば、車エビとサーモンのパスタサラダと、車エビ三昧。うれしいことに、紅芋シュークリームにビスコッティと、スイーツまで充実。冷凍車エビの特価販売コーナーには、島の方々による長蛇の列も出現。列に並び購入し、郵送の手配をしてもらった。(ちなみにこれは後日談だが、この冷凍車エビもまたとても美味だったのだ。)

 

もっと走りたいあなたは「シュガーライド」の別種目にもトライ!

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「わくわくプレミアムポタリング」と「日本一の久米島車エビフェスタ」で、自転車散歩&車エビグルメを満喫したその翌日は、100名近くが参加する「シュガーライド」本番の日。コースは90㎞のアスリートコースや45㎞の島をぐるっと1周するコースなどがある。エントリーしている方々は、日頃から自転車に親しんでいらっしゃる方たちだから、ウエアも本格的。昨日一緒に自転車散歩を楽しんだ方々の姿を見つけ、手を振り、応援を!

こうして改めてこの旅を振り返ってみれば、この2つのイベントを通して島の方々との交流を楽しみながら歴史を学び、また旬の特産品を味わうなど久米島の魅力を思う存分堪能することが出来た。久米島の秋のイベント満喫旅は久米島の魅力が凝縮されたとても贅沢でお得な旅だ!

Information 基本情報

シュガーライド久米島

住所
TEL
備考 時期:毎年11月開催 主催:シュガーライド久米島運営委員会 ※参加申し込み・自転車レンタルは公式サイトから
URL http://www.sugar-ride.com/

日本一の久米島車エビフェスタ

住所 沖縄県島尻郡久米島字宇根402(久米島漁業協同組合)
TEL 098-985-8216 (久米島漁業協同組合)
備考 時期:毎年11月開催 開催場所:久米島町水産加工処理施設(久米島漁協近く) 入場料金:無料
URL http://www.kanko-kumejima.com/

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