日常から離れ、沖縄の離島にトリップ。いつもとは違う環境に身を置き、島の自然を体と心で感じリフレッシュをする。それがウェルネスツーリズムの醍醐味です。自分自身と向き合う時間を作り、心身の回復を行える座間味島のヨガ体験を紹介します。
阿真ビーチで「サンセットヨガ」「SUPヨガ」を体験
座間味島は沖縄県那覇市の泊港からフェリーで約2時間、高速船で約50分のところにある離島です。国立公園に指定されている慶良間諸島の一部で、ケラマブルーとも評される美しい海を見るために世界中から観光客が集う人気の観光地となっています。そんな座間味島で「ヨガプログラム」を体験してきました。
今回指導してくれるのはヨガインストラクターの田村圭子さん。座間味島に移住して20年以上、ダイビングインストラクターや飲食店などの勤務後、独立し2018年にヨガインストラクターの資格を取得し、島で「ヨガプログラム」を提供しています。
柔軟な姿勢やポーズに意識がいきがちなヨガですが、圭子さん曰く最も大切なのは「意識して呼吸すること」だといいます。意識的に呼吸をすることで副交感神経を優位に働かせ身体や心を緩め、リラックスした状態を導くことに繋げます。呼吸をコントロールすることで、精神の安定や心身の回復ができ、これを持続することで健康的な体作りが実現できます。ヨガでは、お腹を膨らませるように鼻からゆっくり息を吸い、お腹をへこませるように息を吐く「腹式呼吸」を行います。
呼吸を意識しながら体を動かしていきます。普通のストレッチとは違い、長く深い息をしながら体をゆっくりと伸ばしていくと、気持ちがスーッと楽になっていく、不思議とそんな心地よい感覚に包まれていきます。
両脚で力強く大地を踏みしめる「戦士のポーズ」は太ももの裏やおしりの筋肉を引き締め、骨盤まわりの筋肉をストレッチしてくれます。見た目以上に筋肉を刺激してくるポーズで、普段あまり使っていない部分がじわーっとほぐれていきます。
サンセットが輝くなか、SUPヨガに初挑戦
ビーチヨガが終わった後はSUP(スタンドアップパドルボードの略)ヨガに初挑戦。SUPヨガではサーフボードよりも大きいボードの上に乗りヨガのポーズを行います。まずはボードの上に座り、呼吸をしながら徐々にボードのバランス感覚を掴んでいきます。「途中でボードから落ちても大丈夫。それが面白いんだから、アハハ」と笑いながら話す圭子さん。初めてで少し不安な気持ちが圭子さんのキャラクターによって晴れていきます。
不安定だったボードの上でも、体幹を意識することでバランス感覚が研ぎ澄まされていき、段々とポーズを決められるようになってきました。波のゆらめきに呼吸と体の動きを合わせていく。集中力が高まり頭の中がクリアになっていく。これはとても気持ちいい。
雲のすきまから夕日の光が差し込み、海に一本のサンセットロードが現れます。まるでそこに導かれるようにボードの上で呼吸を整えて体を伸ばしていきます。自然と一体化するように、ゆっくり、ゆっくりと。
2人で呼吸を合わせて、ボードの上で大技にも挑戦。海に落ちながらも、何回か挑戦をしてようやくポーズが決まりました。決まった瞬間、そんな私たちを祝福するかのように、この日一番の夕日の光が差し込みました。最後はボードの上で仰向けに横たわるシャバーサナというポーズで、ゆらゆらとクールダウンを行いプログラムは終了しました。
次の日は単独でビーチヨガへ。すっかりヨガの虜に
すっかりヨガの虜になった私は、次の日に青い海を眺めながら単独でビーチヨガを行いました。旅路で出会ったヨガを続けることで、心身ともに健康な体を目指す。まさにウェルネスツーリズムの醍醐味を体感できました。座間味島は美しい海、沈む夕日、夜には星空と自然がとても豊か。好きな時間に好きな場所でヨガを楽しむにはおすすめの離島です。
ちなみにヨガを行った阿真ビーチでは、その後ウミガメと出会うことができました。「ヨガ」とはサンスクリット語で「つながり」。ヨガを通じて慶良間諸島の自然と少しでもつながることができたのかな。ウミガメを眺めながら、そう思った私でした。
Information 基本情報
ビーチヨガ/SUPヨガ TamCham
住所 | 沖縄県島尻郡座間味村座間味7番地 |
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TEL | 090-2664-2771 |
備考 | |
URL | https://tamcham-yoga-zamami.jimdofree.com/ |