伊平屋島は沖縄県の最北にある有人島で、琉球王国第一尚氏王朝の始祖である尚巴志の祖父・鮫川大主の出身地ともされています。そんな沖縄の歴史に彩られた伊平屋島は近年、沖縄県内でもキャンプ場として好評で、米崎ビーチに隣接する「いへや愛ランドよねざき」ではキャンプ場が整備されており、テントやBBQセットの貸出を行っていますので重いキャンプ用具を準備しなくても気軽にキャンプすることができます。
伊平屋島までは沖縄本島今帰仁村の運天港から「フェリーいへやIII」に乗って伊平屋村前泊港まで約80分の旅です。
船は天候やドックでのメンテナンスによって運行スケジュールが変更になる場合がありますので、事前に予約しておくことをオススメします。
那覇空港から運天港まで「やんばる急行バス」が運行しているので、バスで港まで着いてから伊平屋島でレンタカーを借りる事もできます。
そろそろ伊平屋島が見えてきました。
前泊港に到着しました。
今年就航したばかりの「フェリーいへやIII」は揺れ防止装置がついているので思ったよりも揺れを感じませんでした。「フェリーいへやIII」はカーフェリーなので車を載せて渡ることも可能です。
キャンプ場にいく前に島をぐるっと巡ってみましょう。
伊平屋島では稲作が盛んで、切り立った山と広がる水田の光景は本土の山間地の様で沖縄では余り見られない珍しい光景に出会えます。
まずやってきたのは樹齢約300年とされる沖縄県指定天然記念物「念頭平松(ねんとうひらまつ)」。映画「カラカラ」のロケ地でもあります。
天の岩戸伝説が残る「クマヤ洞窟」
島の東側、沿岸の道を北に向かうと切り立った岸壁が出現し、壮大な景色が広がってきます。
天の岩戸伝説が残る、「クマヤ洞窟」です。
急な階段を登り、人がギリギリ通れる岩の間を入ると広い空間が広がっています。
「クマヤ洞窟」周辺は伊平屋層と呼ばれ、地質学的に見て特徴があり、学術的に貴重なものです。伊平屋層は珪岩(チャート)と呼ばれる緑や紫を帯びた古い地層から成り、この「クマヤ洞窟」は地層が褶曲し、浸食された事でできたと考えられています。
「クマヤ洞窟」から北上するとジオラマで作ったような山が見えてきます。
半島の全面が沖縄の方言で「クバ」と呼ばれるビロウの木で覆われいる「田名のクバ山」。沖縄県指定天然記念物として指定され、古くは康熙52年(1713年)に琉球国王に上覧された「琉球国由来記」にも記されており、古来より神聖な場所とされていました。
クバはクバ笠や扇などに利用されています。また、こちらの「田名のクバ山」で採れる良質なクバの葉で作ったクバ笠は一流琉球舞踊師の小道具としても利用されることもあります。
さあ、夕方になる前にキャンプ場へ向かってテントとBBQの準備をします。
伊平屋島の南部、今回のキャンプ場は米崎ビーチに隣接する「いへや愛ランドよねざき」。
整備されたキャンプ場はトイレ・シャワー・洗い場などが完備されていて一日中使用することができます。キャンプ初心者や親子連れキャンプでも快適に過ごす事ができます。テント以外でもテーブル、テントマットなど忘れがちな用具もレンタルすることもできるので安心ですね。
テント設営が終わったら、いよいよBBQの準備です。
「いへや愛ランドよねざき」ではBBQコンロ、木炭の販売もあります。
なんと、この木炭、伊平屋島で生産されたものだそうです。
フリーキャンプ場と車を横付けできるオートキャンプ場が整備されていますので、お好みのキャンプ場でテントを張ることができます。
また、シーカヤックもライフジャケット込でレンタルしていますので経験者の方が同伴の場合は体験可能ですよ。
お問い合せ先 | いへや愛ランドよねざき(伊平屋村米崎海浜公園体験交流拠点施設) |
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所在地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻1982番地 |
FAX | 0980-46-2570 |
おおよその所要時間:2日間