「ケラマブルー」と称され、世界的にも海の美しさが有名な慶良間諸島。その中でも大きい島が渡嘉敷島と座間味島だ。たくさんの観光スポットを持ち、ゆるりとした雰囲気も魅力。今回の旅はいつもよりものんびりと過ごすことに。
路線バスに乗って、のんびり渡嘉敷めぐり
那覇から船に揺られて到着した渡嘉敷港。レンタカーを借りるのもいいけれど、今回は路線バスをセレクト。まずは、島の南西側にある阿波連ビーチまで、20分ほどのミニ旅へ出発!
車窓の景色を眺めているうちに到着した阿波連ビーチ。ケラマブルーの海が広がって、白い砂浜がまぶしい。近くには集落もあって、宿泊施設やマリンショップなどが立ち並んでいる。いろいろな観光スポットもあるので、ゆっくり散策してみたい。
阿波連ビーチの奥には、穴場的なスポットのトンネル岩がある。巨大な岩がくりぬかれて、まさにトンネル状に穴が開いている岩場。反対側から見ると全く違った景色が楽しめるので、ぐるっと岩を一回りして、自分だけのフォトポイントを探してみる。
ビーチから少し歩くと絶景ポイントのクバンダキ展望台もある。濃い緑の木々、青い海、細長く伸びた砂浜。時間を忘れてしまうほど、どこを見ても絶景が広がっていた。
さらに絶景ポイントを探して、見花原(みはなばる)遊歩道に立ち寄った。阿波連集落と渡嘉敷集落を結ぶ林道の途中から行くことができる。遊歩道の途中には2ヵ所の休憩所があって、海のすぐ側にある展望所までは歩いておよそ20分。岩道もあって、ちょっとしたトレッキング気分を満喫しながらたどり着いた展望所からの眺めは格別!
遊歩道から北へ進むと、渡嘉敷島の中央部にある渡嘉志久(とかしく)ビーチにたどり着いた。ウミガメに出合えるビーチとして有名で、エサを食べにやって来るウミガメと遭遇することもあるんだそう。遠浅の海は、細かな白砂とケラマブルーの海のコントラストが最高のビーチ。ウミガメとの出合いを待っている間に、だんだん日が傾いてきた。
昼間の海とは雰囲気が違うロマンチックなサンセットもぜひ見ておきたい。日が沈み、空の色が徐々に変わると、海も色が刻々と変わる。スローな島旅の一日目がゆっくりと終わった。
素朴な風情が魅力の座間味島へ
翌朝は、渡嘉敷島から座間味島へ。定期船かチャーター船を利用して30分ほどで移動できる。島と島の間をゆっくりと船が進み、さわやかな朝の海風が心地いい。慶良間諸島には渡嘉敷島や座間味島のほかに、阿嘉(あか)島、慶留間(げるま)島などがあって、それぞれの島をめぐるのもおすすめ。
座間味島内の移動手段として、電気自動車チョモビをチョイス。二人乗りで狭い道でもスイスイ!環境にもやさしい乗り物だ。道路のアップダウンもスムーズに対応できるので、楽しいドライブになりそう。颯爽と風を切って阿真ビーチへ。
島には二大ビーチがあり、座間味港をはさむように、東側には古座間味ビーチ、そして西側には阿真ビーチ。今回訪れた阿真ビーチは、淡いピンク色のグンバイヒルガオの花が一面に咲いていて、プライベートビーチのような雰囲気がスローな島旅にはピッタリ!また、目の前にある無人島の嘉比(がひ)島には渡し船で行くことができる。
阿真ビーチを後にして、フクギ並木が印象的な阿佐集落へ。ここは琉球王国時代、中国の船が沖縄本島に向かう前に立ち寄った場所だったという。今は静かな集落となっているが、歴史の流れを感じながら、ゆっくりと散歩が楽しめそう。
阿佐集落を過ぎた西側にあるのがユヒナ浜だ。中央にある大きな岩があり、その上で愛を誓った二人は必ず結ばれ、島の神に祝福される、という言い伝えが残っているんだそう。恋愛のパワースポットらしく、カップルにはおすすめの場所だ。
夕食は、島の味を求めてレストランまるみ屋を訪れた。オリジナルメニューがいろいろあるけど、モズクチャンプルー、セーイカの明太和え、手作りジーマミー豆腐の揚げ出し豆腐などを注文。地元食材がふんだんに使われた沖縄料理をじっくりと味わいながら、幸せ時間が過ぎて行った。
出典記事:りとふる