伊平屋島と野甫島で見つけた絶景スポット

沖縄のもっとも北にある有人離島・伊平屋島は、別名「てるしのの島」と呼ばれている。「てるしの」とは太陽神を表す古語で、天照大神が隠れたとされる岩戸伝説も残っているんだとか。美しい自然や神秘的なスポットに加えて、橋でつながっている野甫島にも見所満載の絶景が待っていた。

 

絶景を眺めて運気もアップ!

沖縄本島北部、今帰仁村の運天港からフェリーで出発!心地よい海風を受けながら、伊平屋島へと心を馳せる。島までは、1時間20分ほど。前泊港に近づくと、赤瓦屋根のターミナルが出迎えてくれた。その後ろには虎が寝ているような雄々しい姿の「虎頭岩(とらずいわ)」が見えた。

 

まずは、島の中央付近にある腰岳(こしだけ)展望台へ。標高200メートルを超える腰岳からは、フェリーが発着する前泊港や豊かな緑の木々が見渡せた。展望台の周辺は森林公園になっていて、遊歩道が整備されているのでさっそく森林浴。気持ちのいいマイナスイオンと涼やかな風を受けただけでも、運気がアップしてくるよう。島には幸せがやってくるという海があるそうで、その海へと向かった。

 

島の北にある潮下浜(すーがはま)は、とても美しいビーチ。裸足になって透き通る海水に足を浸していると、沖縄の伝統的な女の子の節句「浜下り(はまうい)」を思い出した。海に手足を浸して健康祈願をするもので、浅瀬で遊びながら潮干狩りを楽しむ人も多い。
海岸からは、島の最北端・久葉山も見え、釣りやダイビングポイントの巨大なヤヘ岩にも近い。海からのパワーをもらったら、島で一番のパワースポットであるクマヤ洞窟へ向かった。

 

クマヤ洞窟は、全国に数多く残る「天の岩戸伝説」の最南端の地ともいわれ、天照大神が隠れたという場所。伊平屋が太陽神を意味する「てるしの」の島と呼ばれているのも、この場所があるからだろう。人がようやく通れるぐらいの岩の隙間を抜けると、広い空間が現れた。太陽の光が洞窟内を照らすと、よりいっそう神聖さが増してくるよう。

 

「クマヤ洞窟まで行くのが大変」という参拝客のために建てられたのが天厳戸(あまのいわと)神社。近くには、ご神木の念頭平松がある。枝振りが美しく、樹齢が280年から300年ほどといわれて、国指定の天然記念物になっている。巨大なご神木、神社、洞窟…。それぞれからパワーをもらって、次のスポットへGO!

 

小さな島にも見どころがいっぱい!

橋でつながれた野甫島へ行く前に、ちょっとランチタイム。前泊港から徒歩1分ほどにある海産物料理店の「海魚(かいぎょ)」は、新鮮な海の幸を食べることができて、昼は定食、夜は居酒屋メニューが並ぶ。ランチは日替わり。この日オーダーしたのは、天ぷらもずくそば。もずくが練りこまれたそばに、もずく天ぷら。島の特産品のもずくがふんだんに使われて、とってもおいしい。

 

ランチを堪能した後は、野甫島へ向かう。伊平屋島と野甫島は、全長320メートルの野甫大橋で結ばれ、橋の上から見る海は透明度が高く、ゆっくり歩きながら海を眺めるのもおすすめ。

 

橋を渡ると、左手に小さな港があり、その横には防波堤がある。橋が架かる前はこの港から船が出て、伊平屋島と行き来していたそう。防波堤からはウミガメが泳ぐ姿も見えて、海が豊かなことを実感。海風を受けながら深呼吸したら、本当に気持ちが良くて、気分爽快!

 

海を満喫した後は、野甫島展望台へ行ってみた。島の集落や大橋、伊平屋島の端っこにある米崎海岸までも見渡せる。
吹き抜ける海風を体いっぱいに感じたり、太古のエネルギーに触れてみたり。島に息づくパワーを受け取って心も体もリフレッシュできたよう。魅力的なところがまだまだたくさんある、見どころたっぷりの伊平屋島と野甫島。季節を変えて、何度でも訪れたくなる場所になった。

出典記事:りとふる

 

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