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久米島

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久米島のものづくり 作り手を訪ねて

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沖縄本島から西へ約100キロの東シナ海に浮かぶ久米島。この小さな島には、久米島紬をはじめとする工芸品や、豊富な水資源を活かしたこだわりの酒造りなど、古くから受け継がれてきた伝統を支え、また新しい文化を育もうと日々ものづくりに励んでいる人がいる。そんな作り手さんに会いに久米島を訪れた。

 

小さな酒造所の泡盛づくりを見学

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まず最初に向かったのは、1948年に創業した「米島酒造」。
ここは家族で切り盛りしている酒造所で、「丁寧にゆっくりと時間をかけた酒造り」をモットーにしているそうだ。事前に予約すれば酒蔵を見学することができる。

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案内をしてくれるのは、4代目の田場俊之さん。
「泡盛の素となる『もろみ』をタンクでアルコール発酵させるのですが、なるべく自然の力で発酵させたいので、かき混ぜすぎないようにしています。通常14〜18日のところ、うちでは20日〜27日ほどかけて発酵させるんです」。丁寧に育てられたもろみは蒸留機で沸騰され、蒸気が泡盛の原酒になるという。
蒸留機の大きさや管の長さによって味が変わるそうで、米島酒造では装置や道具、製造工程など全てにこだわっていると話す田場さん。
その熱い想いを聞いて酒造りへの情熱がひしひしと伝わってきた。
こうして酒蔵を実際に歩いてまわってみると、各工程を一つひとつ追うことができ、本当に手間ひまかけて泡盛が造られていることがわかり、感動した。

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見学の後はお待ちかねの試飲タイム。米島酒造の泡盛を飲み比べできるのが嬉しい。
上品な香りと柔らかな甘みがゆっくりと口に広がる「美ら蛍」、キレとコクが特徴の「久米島」。
どちらもクセがなく、口当たりがいい。田場さんの説明を受け、酒造りの奥深さを知った後に飲む泡盛は、より特別で味わい深く、体に染み渡った。

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試飲が終わったら受付に戻り、泡盛を購入することができる。
ここで驚いたのは、米島酒造で製造された泡盛の8割が島内で消費されているということ。
そのため島外に出回ることはほとんどなく、この島でしか購入できない希少なお酒。
それって魅力的で、すごく価値が高い。ぜひここまで足を運んで一度味わってみてほしい。
迷わず自分用のお土産を購入。看板商品の「美ら蛍」を手に入れて、米島酒造を後にした。

 

おしどり夫婦に教えてもらうアダンの筆づくり&書道体験

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次に訪ねたのは、アダンの根っこでMY筆づくり&書道体験の講師をしている真栄平さんご夫婦。
「のぶちゃん(左)と、きょ〜ちゃん(右)って呼んでね」と愛嬌たっぷりに迎えてくれた。
優しい雰囲気のふたりに癒され、心がほぐれていく。
案内されたガーデンには色とりどりの花々が植えられ、開放感と期待で胸が高まった。

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アダンは、沖縄の海岸で見かける植物で、パイナップルに似た実をつける木。
根や葉にトゲがあり、この木から筆ができるなんて想像がつかなかった。
まずは根っこを削る作業からスタート。カマを使って、持ちやすい大きさに調整。
トゲに注意しながら丁寧に、慎重に・・・。

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自分好みの太さになったら、先端をハンマーで叩く。
トントンと打っていくと根の繊維がほぐれてきて、だんだん筆のような形に!軽く力を入れるだけでできるので子どもでも作れそうだ。

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筆が完成したら実際に書道体験!
レクチャーしてくれるのは、普段書道の先生をしているというきょ〜ちゃん。
「アダン特有の繊維感を文字で表すためには力を入れすぎずに、体全体を使って筆を動かすのよ」と教えてくれた。練習でコツを掴んだ後はいざ本番。色紙に好きな文字を書いていく。
筆をふわっと持って書くのがポイント。

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一番好きな漢字「志」を書き、傍にオリジナルの赤い落款印を押せば完成!
仕上がりはいい感じのかすれ具合。きょ〜ちゃんとのぶちゃんからも「いい味がでているね〜」と褒められ、我ながらお気に入りの作品になった。

 

海沿いのおしゃれなカフェで絶品ランチ

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お昼になり、そろそろお腹がすいてきた頃、通りがけに見つけたBACKSHORE RANCH (バックショアランチ)というカフェへ。
東京都出身の近藤さん夫妻が営むお店で、島の素材を使ったメニューが豊富にそろっている。

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久米島の特産品である車海老を使った人気メニュー、トマトクリームパスタを注文。
「お待たせしました〜」と素敵な笑顔で料理を運んでくれたのは奥さんの智子さん。

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車海老のコクがたっぷり詰まった濃厚ソースに麺がよく絡んで本当においしい!
海老の食感もプリップリ。おいしさの秘密は車海老の殻を叩いて出したエキスなんだとか。
その話を聞いて食べるとまた感動し、お腹も心も大満足!

 

昔ながらの伝統工芸の技に触れる

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必ず訪れたいと思っていたスポットのひとつ「久米島紬の里ユイマール館」へ。
2004年に国の重要文化財として指定された久米島紬の歴史や作業工程が展示された資料館だけでなく、実際に久米島紬を織る工房も併設され、織り体験や染め体験などをすることができる。

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簡単にできるというコースター織りを体験してみることに。
初めて触る織り機に興奮しながら、手と足の動きに少し戸惑った。

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「失敗しても直せるので、焦らずに動きを体に覚えさせてくださいね」と現役の織り子さんにアドバイスをもらいながらスーットントン、スーットントン。夢中になって織っていた。
久米島紬は、サトウキビやモモタマナなど天然の植物で染めた糸を使う。
これは草木染めという技術で、この時、選んだきれいなピンク色の糸は、月桃で染めたもの。

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わずか30分でコースターが完成!真ん中にあるデザインは「銭玉(ジンダマー)」という、昔のお金の柄なのだそう。ハリのある丈夫な生地が特徴で、仕上がりの良さに思わずニンマリ。
簡単なので、夏休みの自由研究で体験する子どもたちも多いのだとか。お土産にもおすすめだ。

久米島の文化や伝統を守り、伝えようとする素敵な作り手さんたち。
会って、言葉を交わして、様々な体験をし、思い出深い旅となった。
お世話になった島の人たちはとても温かくて、帰り際には「また来てね」と言ってくれたのが心に残っている。
「ああ、またあの人に会いに行きたいな」。そう思わせてくれる久米島。雄大な自然の美しさや、おいしいグルメなど、心惹かれるものがたくさんあるけれど、「ものづくりに情熱を燃やす素敵な人」が多いのもこの島の魅力だと感じた。

※現在、新型コロナウイルス感染防止のため、米島酒造の酒造見学およびユイマール館の織り体験は休止しております。

 
 
 

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