人々を救った古いランプ
鳩間島の集落の裏手に、こんもり盛り上がった鳩間中森。
入り口の脇には古いランプがぽつんと置かれている。
実はこれが人々の命を救った大切な道具。
かつてこの海域では海難事故が多発していた。
それを憂いた鳩間島の郵便局長さんが、東奔西走してやっと灯台を設置したのだそう。
そこで使われていたのがこの古いランプだ。
灯台のおかげで海難事故は減り、人々の命が救われたという。
うっそうと茂った鳩間中森の小道を登ると真っ白な灯台が現れる。
こちらは現代の鳩間島灯台。
見晴台に立つと、キラキラ光る海峡の向こうに西表島の姿が見える。
あそこを行く船も、この灯台のおかげで安心なのだ。
こちらが昔の灯台に使われていたランプ。
今でも人々の命を守り続ける鳩間島灯台。
迫力の岩崖が続く海岸
島の北側にある「島仲浜」。
美しい砂浜もいいが、もうひとつの魅力が周囲に広がる断崖絶壁。
岩の上に立つと、透明度の高い海が真下に広がる。
模様のように続くサンゴや、悠々と泳ぐ魚、そして海底にいるナマコまでが手に取るよう。
シュノーケリングをしなくても海中散歩気分だ。
岩の上をさらに歩くと、不思議な形の岩を見つけた。
どことなく、沖縄の守り神であるシーサーの姿に似ている気がする。
このシーサーも海を守っているのだろうか?