久米島2大泡盛「久米島の久米仙」と「米島酒造」からみる泡盛の魅力

沖縄県が誇るお酒、泡盛。県内には47の酒造所があり、リキュールも含めると2,000種類ほどの泡盛があるそうです(2016年9月30日現在:沖縄県酒造組合)。フルーティーで飲みやすいものから、個性が強くずっしりした味わいのものまでテイストは様々。飲み比べをしてみるとそれぞれの違いが楽しめるので、泡盛に興味がある方も、「興味はあるけれど、味の違いがよく分からない」という方もぜひ一度試してほしいお酒です。

kumejima-winter1

今回紹介するのは久米島(くめじま)にある泡盛酒造所です。キレイで豊富な水資源に恵まれた久米島は、泡盛造りに最適な土地と言われており、島内には2つの酒造所があります。ひとつは泡盛業界最大手の「久米島の久米仙(くめせん)」。もうひとつは家族経営の小さな酒造所「米島(よねしま)酒造」です。

kumejima-winter2

久米島で一番高い宇江城岳(うえぐすくだけ)の麓に工場を構える創業昭和24年の「久米島の久米仙」は泡盛の生産規模が県内最大級。工場の敷地面積は8,595平方メートルと大変広く、事前予約で試飲も出来ますので、泡盛造りに興味のある方はぜひ訪ねてみてください。

kumejima-winter3

久米仙では21種類の泡盛を製造・販売しています。久米島で名水と名高い「堂井(ドーガー)」と同じ水系の宇江城山を源流とする、自己水源の湧水を使用した泡盛は、クセが少なく口当たりまろやか。

kumejima-winter4

35度の3年古酒「球美島(くみしま)」は久米島でしか手に入らない代物なので、お土産にもぴったりですね。

kumejima-winter6

最近若い女性の間で人気があるのは泡盛リキュール。なかでも県産のシークヮーサーをふんだんに使用した「泡盛仕込みシークヮーサー」と、ペースト状にした梅の果肉をブレンドした「あらごし琉美の梅酒」は人気商品なんだそう。ロックはもちろん、甘みを抑えたテイストになる泡盛割りやさわやかな炭酸割りなど、お好みの飲み方でお試しください。

kumejima-winter7

もう一方の酒造所は、家族経営の小規模な「米島酒造」です。こぢんまりとした工場は「意思の疎通がしっかりとれるので動きやすい」と話すのは、四代目の田場 俊之(たば としゆき)さん。「料理とのマリアージュを楽しんでほしい」という思いから、米島酒造が目指しているのは、端麗で主張し過ぎない泡盛。口に含むと品の良い香りがふわっと上がり、キレのある味わいが楽しめます。個性が強すぎないので、バーなどで泡盛ベースのカクテルに使われることも多いそうです。

kumejima-winter8

島内での出荷を優先しているため「星の灯(ほしのあかり)」も「美ら蛍(ちゅらぼたる)」も、県外(それどころか沖縄本島でさえも!)には滅多に出回らない貴重な代物です。久米島の海をイメージさせる水色のボトルは爽やかで美しく、飲み終わった後はインテリアのワンポイントとして飾っておきたいほど。

kumejima-winter9

「泡盛を作る際は毎回初心に戻って臨んでいます」と田場さん。使う材料は毎回同じですが、気温や湿度など、日々の微妙な変化で作り方も変えているのだそうです。

kumejima-winter10

酒造所内には試飲コーナーもあるので、気になる泡盛を試飲し、お気に入りを購入するのも良いですね。

kumejima-winter11

スマートフォン用ケースも旅の思い出にどうぞ。

kumejima-winter12

最後にご紹介するのは、久米島名物として観光客だけでなく、地元の人たちからも喜ばれている彫刻ボトル(エッチングボトル)です。泡盛ボトルに名入れやメッセージを彫刻するサービスを行っているのは、イーフビーチ通りの瓦家工房内に2016年5月にオープンした「Shop久米紅(くめくれない)」。

kumejima-winter13

久米島で購入した泡盛のボトルを持ち込んで、希望のデザインを伝えましょう。デザインが思い浮かばないという方は、店内に飾ってあるものや、過去の作品写真を参考にするのも良さそうです。

kumejima-winter14

デザインや細かさによって若干料金が変わってきますが、4合瓶は2,000円~、一升瓶は4,000円~、干支ボトルは7,000円(すべて税込み)です。結婚祝いや出産祝い、新築祝い、お誕生日、記念日などに思いを刻んでみてはいかがでしょうか? オーダー後10日ほどで仕上がり、配送もしてくれるので、旅行の移動中に割れる心配をしなくても良いのは助かりますね(送料は別途かかります)。

久米島滞在中はシュノーケリングやカフェ巡りもおすすめですが、泡盛の世界もぜひ楽しんでみてください。最大手と家族経営、タイプの異なる2つの酒造を巡ると、泡盛の魅力を再発見できるかもしれません。お気に入りの一本が見つかりますように。

Information 基本情報

株式会社久米島の久米仙

住所 沖縄県島尻郡久米島町字宇江城2157
TEL 098-985-2276
備考 販売・試飲/10:00~16:00 ※お昼休みの12:00~13:00は除く
URL http://www.k-kumesen.co.jp

米島酒造株式会社

住所 沖縄県島尻郡久米島町字大田499
TEL 098-985-2326 
備考 工場見学(要予約)/10:00~12:00、14:00~17:00
URL http://www.yonesima.jp/

久米紅

住所 沖縄県島尻郡久米島町比嘉163-1
TEL 080-5480-9901
備考 営業時間/10:00~19:00
  • SHARE

RECOMMEND ARTICLEこちらの記事もおすすめです

渡嘉敷島で今注目の「エシカル」を取り入れた離島旅に出かけよう【後編】
疲れた体にミドリムシ ⁉︎ 石垣島産のスーパーフード
プールとテラスでリゾート気分! 石垣島の隠れ家グランピング
宮古島で『気分は天国!』 絶対に行くべきフォトスポット3選
まるで天国への階段! 宮古島のカフェに新フォトスポット誕生
美しすぎる星空 × 王様BBQディナー! 来間島の自然一体型グランピングリゾート
蛇口から海洋深層水! 久米島の海洋天然水カフェ
カラダと地球に やさしく美味しい 久米島の地産地消カフェ