水納島がウェルネス旅におすすめなワケ
心身ともに癒しの旅へ。ウェルネスを目的にした旅行先に沖縄の小さな離島・水納島(みんなじま)をおすすめします。沖縄美ら海水族館や備瀬のフクギ並木などの有名観光地のある本部町(もとぶちょう)からアクセスしやすい小さな離島。夏のシーズンは観光客が多いため、ねらい目は冬の時期となります。自然豊かな離島で、あなただけのウェルネスリゾートに出会いませんか?
ウェルネスとは概念的には「毎日をより良く生きるための健康維持」を捉えた言葉。健康的で幸せなライフスタイルや生き方を形成する考え方で、近年では様々な分野にて具体的な取り組みがなされています。
旅行もそのひとつで、心身ともに健康的な毎日を送るために必要な要素を詰め込んだ旅行を「ウェルネス旅」「ウェルネスリゾート」などと呼ばれています。そこで私がおすすめするのが、沖縄の離島です。豊かな自然にホスピタリティ溢れる地元の人たちから元気がもらえ、その土地の美味しいものを食べて英気を養う。そして何より自分自身を見つめなおす「心の癒し時間」があること。今回は沖縄本島の本部町からすぐの水納島でのウェルネス旅を紹介します。
ねらい目は冬のシーズン。自分だけの島時間を
水納島へは本部町にある渡久地(とぐち)港から船で約15分とアクセス抜群。夏にはマリンアクティビティで観光客が多く賑わう人気の離島ですが、冬のシーズンになると一気に観光客が少なくなるため、島を独り占めすることができます。夏は人があふれるビーチも、ご覧の通り誰もいません。誰もいないビーチに座り、海を眺めながら自分自身と向き合える時間は格別です。
港近くで発見した看板。自動販売機が冷えているのは当たり前だろうと思わずツッコミたくなるような、でもそんな愛おしさすら覚えるところも離島旅の面白さです。
水納島は集落を散歩しても、ほとんど島の人たちと出会いません。のどかな風景が永遠と続いていきます。
集落の道で見つけたハイビスカスの花。沖縄では「あかばなー」と呼ばれ親しまれています。最近では飲料として活用もされておりハイビスカスティーやお酒などで味わうことができます。ポリフェノールやビタミンA、ビタミンE、β-カロテンなどが多く含まれているそうです。
小さな島での大冒険がスタート
島の南側、集落を抜けたところにある「カモメ岩」のビーチ。島唯一と言ってもいい観光スポットです。カモメ岩と呼ばれていますが、実際は子育てのためにアジサシの群れがやってくる岩で、いつしかカモメ岩と呼ばれるようになったそう。
地図上に「名もなきビーチ」という場所があり、気になったので行ってみました。ちょうど潮が引いている時だったので、散策してみるとシオマネキやミナミトビハゼ、ヤドカリなど様々な生き物に出会うことができました。
帰りの船まで時間もあるので、島をぶらり探索します。都会では体験できない冒険に心躍らせ気持ちの赴くままに進んでいきます。
道中にはヒラヒラと美しい蝶々がたくさん飛んでいます。リュウキュウアサギマダラという蝶で鹿児島県の奄美大島以南の地域に生息しています。
蝶の舞う小道を抜けると、そこには絶景が待っていました。真っ白な砂浜に青い海。もちろん私だけしかいない空間でまさにプライベートビーチ。時間が許す限り島の景色を楽しみます。
島の美しさに癒されたウェルネス旅
船の時間となったので、名残惜しいですが本島へ帰ります。少し離れた場所で、こんな美しい離島があるなんて感動ものでした。約15分という立地の良さなので、沖縄本島北部にある有名観光地とセットで訪れるのもおすすめです。
島内宿泊もおすすめです。島にある宿のひとつ「コーラルリーフイン・ミンナ」では色鮮やかなブーゲンビリアと笑顔のシーサーが向かえてくれます。夕方の美しい夕日、夜の満天の星空は宿泊をしないと見られない景色です。
■ 水納島までのアクセス情報
水納島までは、沖縄本島北部・本部町(もとぶちょう)にある渡久地(とぐち)港から、船でアクセスが可能です。渡久地港へは、那覇空港から車で約1時間30分。時期によって便数は変動しますが、冬の時期は1日3便が往復しており、約15分の移動時間となります。ちなみに、料金は往復で1730円(大人)です。