標高19mの山頂から楽しむ360度の眺望
嘉弥真島(かやまじま)には名もない山がある。標高はたったの19m。
山というよりは「島の中心にある少し盛り上がったところ」だけど、
眺めの良さは、格別だ。
その爽快さは有名な山にさえ負けていない。
なにせ開けた視界は360度。ここより高い場所はなく、高い木も生えていないので、
すべてをぐるりと見渡すことができる。
東を向けば石垣島、くるっと右向きに回ると南に小浜島、さらにくるっと右に回って西表島、もう少しくるっと回ると北に珊瑚礁の広がる海。
そして、もひとつ回るとまたまた石垣島が・・・。
嘉弥真島の中心でぐるぐる、ぐるぐる。
美しい海と島の風景が右へ左へと流れていく。
東には石垣島が
南には小浜島
西に向くと西表島
北には珊瑚礁の広がる海!
住民はウサギだけ
嘉弥真島は住民登録はあるのだけれど、実際にこの島に住んでいる人はいないらしい。。
人間は一人も住んでいないけれど、その代わりウサギが住んでいる。
その数なんと500羽以上!
昔誰かが連れてきたウサギの子孫らしい。
今ではすっかりウサギの楽園だ。
島に上陸すると、ウサギたちは餌を期待して遠巻きにこっちを見ている。
餌をホイッと投げると、ダーッと集まってくる。
でも、少しでもこっちから近づくとぴゅーっと逃げる。
なかなか触らせてはくれない。
さすが野生の勘は鋭い!