個性あふれる宮古諸島の中心地

島一番のアイドル?

いたっ、ついに発見!
宮古島を車で走り出して、最初に出会ったのがこの「宮古島まもる君」。
実はこの旅に出る前から、「宮古島に行ったらぜひ探してみてね!」と言われていたのが、この「まもる君」だったのだ。

元々は宮古地区交通安全協会が交通安全啓発のために設置したものだが、
独特のポーカーフェイスとゆるさが来島した観光客にうけ、
いつの間にかその人気に火が付いた。
歌が作られただけでなく、今ではキーホルダーや文具、土産物などにも登場。
まもる君の前では必ず観光客が記念撮影をしているほどの人気で、
もはや島一番の有名人と言っても過言ではない。

そんな「まもる君」は宮古諸島の各所に立っているのだが、実はそれぞれの表情も微妙に違う。
名前も「すすむ君」「ひとし君」など、まもる君の兄弟の設定として名付けられており、なんと妹の「まるこちゃん」もいるのだとか。

さっそく「まもる君、会えてうれしいよ!」と声をかけてみた。
その凛々しい顔が、少し笑ったような気がした。
 
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シーサーと一緒に立っていた宮古島まもる君
 
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彼は日夜、宮古島の交通安全を守り続けているのだ。
 

モーニングコーヒー+水族館のクルージング

ランチクルーズは色々な場所でやっているが、モーニングクルーズは記憶にない。
ところが、宮古島にはそんなモーニングクルーズをやっているユニークな船があると聞いて平良(ひらら)港を訪れた。

待っていた船は総トン数が619トンもある立派なクルーザー。船名は「モンブラン」だ。
乗船して好きなドリンクを選んで着席すると、ほどなくモンブランは平良港を静かに出港した。

すべるように波間を進み、港がだんだん遠くなる。
向こうに見えるのが伊良部(いらぶ)島だ。海の上から見る伊良部島も、また違った美しさがある。
出港してほどなく数種類の焼きたてパンが運ばれてきた。
船内で焼きたてパンが食べられるとは、なんて贅沢なんだろう。

船が伊良部島を越えた頃、「下の階にお移り下さい」という船内アナウンスが入った。
何かと思って階段を下りると、なんとそこはさながら水族館!
船底に窓があり、水中の様子が観察できるようになっていたのだ。
「ほら、沖縄の県魚・グルクンがたくさんいますよ!」とスタッフさん。
窓の外には珊瑚礁の海底が間近に迫り、たくさんの魚がキラキラと群れている。
「あ、いた!」「スズメダイだ!」とあちこちの乗船客から歓声が上がる。
こちらも歳を忘れて子どものようにはしゃいでしまった。

ちなみにこの船は、ランチビュッフェやサンセットクルーズも行っているという。
こんどはこの船で夕陽とディナーを楽しむのもいいな。

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船は伊良部島の横を通過
 
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焼きたてパンも名物のひとつ
 
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船底の客室から魚たちを観察
 

宮古上布の工房で藍染め体験

日本を代表する上布のひとつで、「東の越後、西の宮古」とも称される宮古上布。
極細の糸と、羽のような軽さにひかれて、宮古上布のトリコになる人も少なくないらしい。
しかし原料から一反の織物になるまで何年もかかると言われている。
そんな宮古上布の魅力の秘密を知りたくて、宮古上布の工房を訪ねた。

教えてくれたのは「工房がじまる」の羽地美由希(はねじみゆき)さん。
苧麻(ちょま)という植物を栽培して、糸を績(う)み、デザイン、染め、織り、そして砧(きぬた)打ちという仕上げ工程を経て上布へ・・・。
どの工程ひとつとっても、長年の経験と膨大な時間を必要とする「技」に支えられている。
その「技」を継ぐのは、島のおばぁたちや有志の人々。
「27年続けて、やっと先輩たちの積み重ねてきた経験や技術に裏付けされた、こだわりや気持ちがわかってきました」と笑う羽地さん。

今回は、宮古上布を自分で作ることはさすがに無理なので、
その雰囲気だけでも知るために、藍染め体験にトライしてみた。
宮古島の海をイメージして染めてみたが、うまくいったかな?
 
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苧麻(ちょま)という植物から糸の元になる繊維を取り出す羽地さん
 
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糸車を使って糸を捻り合わせる
 
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藍染めを繰り返し、黒に近い色が出る宮古上布。草木染めで様々な色を出すことも
 
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羽地さんの指導で藍染めに挑戦してみる。仕上がりはこんな色になった!
 

あこがれの貴重なヤシガニをいただく!

宮古島をはじめ、沖縄離島の料理店でよく目にするのが「ヤシガニあります!」の文字。
迫力の風貌と木に登ってヤシの実を食べると言い伝えられるほどの行動力。
そして、その味のよさから高級料理のひとつとして知られている。
しかし近年、乱獲により絶滅が危惧され、捕獲制限のある貴重な食材になっている。

そこでずっと気になっていたあこがれのヤシガニ料理に挑戦!
運ばれてきたのは茹でられてオレンジ色になったヤシガニだ。
「味噌をつけて食べて下さいね」と店員さん。

さっそく一番大きなハサミにむしゃぶりつく。しかし予想以上に殻が固い!
お、なかなか身が締まっている。味も濃い!

あとは固い甲羅を一生懸命に割りながら、一気に食べ進む。
まるでヤシガニと格闘している気分だ。

宮古諸島では、この貴重な資源であるヤシガニを保護しながらも、
独特の食文化を後世に残せるよう環境を整えていくそうだ。
 
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固い殻を割ると身がぎっしりとつまっている

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