
久米島町のコミュニティラジオ局FMくめじまが主催する「久米島まるごとBirthday旅」というツアー企画は、誕生日を演出してくれるBirthdayコンシェルジュが旅のプランを提案し、島内を案内したり、誕生会を開催するというものです。「久米島で誕生日を祝ってもらいたい!」という想いで始まったこの企画について、Birthdayコンシェルジュを務めるFMくめじまのラジオパーソナリティ、小田部早苗(こたべ さなえ)さんと山元朝弥(通称:みっつ)さんにお話を伺いました。モニターとして「久米島まるごとBirthday旅」を体験する、山口さん一家の2泊3日にも密着します!

琉球一美しい島と讃えられ、「球美(くみ)の島」とも呼ばれた久米島は、島全体が県立自然公園に指定されているほど自然が豊かな島です。さなえさんもみっつさんも、島に魅了された移住者です。久米島7年目のさなえさんは、「この島の包容力に、何度も助けられました」と言います。「久米島は人も自然もやさしくて、全てを受け入れてくれます。だから、自分らしくありのままでいられる、ゼロになれる場所。Birthday旅には、誕生日に生まれたての自分に戻ってもらいたいという思いを込めています」
ヒアリングと打ち合わせを重ねて、ベストなプランを提案

旅のプランは完全オーダーメイド。申し込み者にはメールやオンラインで数回ヒアリングし、FMくめじま内でも打合せを重ねます。島で何をしたいかという希望だけでなく、家族構成や趣味、嗜好、普段の暮らしぶりなども聞き出し、Birthdayコンシェルジュの視点でベストな案を提案します。
「大切にしているのは、お誕生日を迎える本人だけでなく、両親や家族全員を祝福すること。そして、久米島全体でお祝いすることです」と、さなえさん。旅のおもてなしは島内に住むたくさんの祝い人(いわいびと)にも協力してもらいます。マリンアクティビティや島あそび、歌に踊とさまざまな分野のプロフェショナルが「久米島まるごとBirthday旅」に賛同しているのです。
1日目:久米島空港でお出迎え、のんびり島内観光

Birthday旅のモニターに申し込んだのは、大阪にお住まいの山口和美さん。娘の真奈さん、孫の冬聖(とわ)ちゃん、琉空(りく)くんの三世代家族。旅の期間に6歳の誕生日を迎える琉空くんが主役です。
Birthdayコンシェルジュのさなえさんとみっつさん、FMくめじま代表の宇江城さんが空港で一家をお出迎え。実際に会うのは初めてですが、何度もオンラインで話していたのですぐに打ち解けたようです。「やっとお会いできましたね」と、対面を喜び合う様は、まるで数年ぶりに再開した親戚のような雰囲気。毎年一回は沖縄旅行に来ているという沖縄ツウの山口家ですが、久米島には初上陸だそう。

まずは、のんびり島内巡り。海のそばにそびえたつ大きな穴が開いた奇岩・ミーフガーや、熱帯魚の家と呼ばれる海岸の岩場にできる熱帯魚が集まるスポット、国指定天然記念物になっている亀の甲羅のような畳石など、島の自然が織りなす芸術的な景観を見て回ります。
大阪から飛行機を乗り継ぎ、久米島空港に着いたのは14時半頃。まだ小さい琉空くんの体力も考え、夕方には宿へ。祝い人でもある与座八重(よざ やえ)さんが切り盛りする民宿カモミールが今回の宿泊先。自宅にいるように寛げて、久米島の食材を使った食事が評判の宿です。
2日目:アクティビティとバースデーパーティー!

翌日は、朝からめいっぱい久米島を楽しむプランを実行!午前中は家族の一番の希望、海あそび。近くの無人島までカヤックで渡ります。シュノーケリングや釣りツアーなど、たくさんのプログラムを持つカンさんこと上里寛(うえざと ひろし)さんが、山口家にぴったりのカヤックコースを選定。みっつさんと宇江城さんもサポート役として参加します。

さあ、みんなで出発!最初は慣れない手つきだったけど、すぐに行きたい方向に漕げるようになりました。一生懸命に頑張る冬聖ちゃんと琉空くん、キャッキャッとはしゃぐ和美さんと真奈さん。それぞれとても楽しそう。無人島では貝殻を拾ったり、ハコメガネでお魚を見たり。思う存分、海を満喫できたようです。

海から上がったら、子どもたちは一旦休憩。夜の誕生日パーティーに備えてお昼寝タイムです。その間に、三線が好きだという和美さんは三線教室を体験。普段から冬聖ちゃんと琉空くんの子育てをお手伝いしている和美さんの癒やしになるようにと、Birthdayコンシェルジュからの提案です。教えてくれるのは、移住11年目の三田智恵(みた ともえ)先生。和美さんが大好な曲「島人ぬ宝」を練習します。
「せっかくなので素敵な場所で体験してもらいましょう」と、久米島屈指のビュースポット、イーフビーチやハテの浜を一望する登武那覇園地(トンナハエンチ)の東屋を指定。風に吹かれながら音を奏でる、心地いいひとときとなりました。

冬聖ちゃんと琉空くんの午後の予定は、島の子どもたちと一緒に昔あそび。ここでもカンさんが、竹を使った水鉄砲の作り方を教えてくれました。大人たちが見守る中、ノコギリを使って悪戦苦闘しながら完成。完璧な仕上がりではないものの初めてにしては上出来です!

山口家がそれぞれのプログラムを楽しんでいる間、Birthdayコンシェルジュたちは琉空くんの6歳の誕生日を祝うパーティー会場の設営。琉空くんをはじめ、家族全員をお祝いしたいというBirthdayコンシェルジュの思いが詰まったパーティーです。

民宿カモミールの八重さんも会場へ。この旅に協力してくれた祝い人たちが山口家を祝うため、続々と集まってきます。人と人のつながりも「久米島まるごとBirthday旅」が大切にしているテーマ。より多くの人とのつながりをつくり、最後はみんなで賑やかにお祝いします。

パーティー会場の準備が整ったタイミングで、山口さん一家が到着。オープニングイベントは、参加者が輪になって打楽器を自由に演奏するドラムサークルです。一体感を形成し、心と心を繋ぎます。

なんと、久米島町のマスコットキャラクター、く~みんも登場!バースデーケーキはアレルギーや好みを考慮して、久米島の新鮮な魚介類をふんだんに使ったお寿司ケーキです。く~みんが届けてくれました。

パーティーでは沖縄の伝統舞踊エイサーやフラダンス、三線ライブなどを次々と披露。そして、和美さんも飛び入り参加!昼間に習った「島人ぬ宝」を演奏してくれました。Birthdayコンシェルジュと和美さんから家族へのサプライズです。大好きなおばぁちゃんの登場にみんな大喜び。
歌って踊って、笑って泣いて。最後は、この旅に連れてきてくれた和美さんに、真奈さんと子どもたちから感謝の言葉を伝えてお開きとなりました。
3日目:ラジオ出演とお見送り

旅の締めくくりは30分のラジオ番組に出演。最初はちょっと緊張していましたが、みっつさんと宇江城さんが上手にリードしてくれるので、楽しく自由なトークで盛り上がりました。番組は録音してプレゼント。コミュニティラジオ局が主催する旅ならではの贈り物。他では経験できない思い出です。

あっという間の2泊3日。空港にもたくさんの祝い人がお見送りに来ていました。島の皆さんと「また会いに来ていいですか?」「もちろん!待っているよ」などと言葉を交わし別れを惜しみつつ、「またねー!」と満面の笑みで手を振り山口家はゲートの中へ入って行きました。

今回の旅は、明るく賑やかな山口家のために立てた完全オーダーメイドプラン。来た時よりもさらに元気にパワーアップして帰って行った様子を見ると、しっかり楽しんでもらえたようです。
家族構成やライフスタイル、趣味嗜好に合わせてBirthdayコンシェルジュがプランを立て、 祝い人たちがサポートしてくれる「久米島まるごとBirthday旅」。私にはどんなプランを提案してくれるのかな?と、想像するとワクワクしてきます。「何にもないけど、全部ある」というこの島でなら、気持ちや思考を解放してありのままの自分になれるBirthdayを過ごしてみてはいかがでしょうか?

久米島漁業協同組合 くみマルシェ
久米島の近海で獲れたお魚、久米島漁協養殖の車エビ、海洋深層水研究所で養殖されている「久米島美らサーモン」、久米島海洋深層水を使用して畜養された牡蠣など、美味な海鮮が味わえます。
・牡蠣1個500円
・久米島近海マグロの漬け丼556円
・車エビ1尾250円
住所/沖縄県島尻郡久米島町字宇根413-4
営業時間/11:00〜19:00(日・月定休)
電話番号/098-996-5281
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Information 基本情報
久米島まるごとBirthday旅
主催:FMくめじま
住所 | 沖縄県島尻郡久米島町字仲泊730具志川改善センター2階 |
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TEL | 098-985-2770 |
備考 | mail:radio@fmkumejima.com |
URL | https://fmkumejima.com |