宮古島から約62km離れている多良間島(たらまじま)は、宮古島と石垣島のほぼ中間に位置する島。花びらの形をした島の伝統揚げ菓子「ぱなぱんびん」は小麦粉と牛乳、卵から作る昔懐かしい味で、島人からも観光客からも人気だ。

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知られざる南海のグルメ島

有名銘柄牛のふるさと

島の人に「今日はセリの日だよ」と言われたので見学に行ってみた。
年に数回行われる牛のセリが、ちょうど今日だったのだ。
港の近くにあるセリ場には、島の酪農家と仔牛がたくさん集まっている。

実はこの多良間島や宮古島は、知る人ぞ知る銘柄牛の産地。
日本全国で○○牛などと呼ばれている和牛も、この地で生まれて幼少期を過ごし、
それから日本各地に旅立っていく。いわば銘柄牛のふるさとなのだ。

島の酪農家は、日頃から手塩にかけて育てた仔牛をこの舞台に連れて行き、
買い手から値段が付けられるのをドキドキしながら待つ。
「よろしくお願いします!」と館内に響き渡る酪農家さんの威勢のいい声。
カワイイ仔牛たちが次々と落札されていく。その値段は牛のコンディションや血統によって様々だ。

ある酪農家さんの仔牛がこの日最高の価格を付けた。
会場からはワッと拍手が起こった。
酪農家さんは嬉しそうな恥ずかしそうな顔をしていた。
 
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一度は試したいヤギ料理

島内の商店に入ると必ず置いてあるのが「たらまピンダ」という名のレトルトパックの食品。
これは何?と思ってよく見ると、かわいいヤギのイラスト。
そう、ヤギ汁のレトルトだったのだ。

ヤギ料理は沖縄県内各地にあるが、「多良間のヤギは他とは違う!」と地元の島民は胸を張る。
他の島からぽつんと離れた離島ならではのノンビリした環境に、
潮風にあたった草を食べているから美味しいのだという。
そんなヤギを自宅でも手軽に食べれるようにしたのが、この「たらまピンダ」のレトルト。
ちなみにピンダとは多良間の方言でヤギのこと。

さっそく買い込んで試しに食べてみた。
沖縄のヤギ汁は塩味が多いが、こちらは味噌仕立てのお汁にたっぷりのヤギ肉。
口に入れても臭みがほとんどない。ちなみに使っているのは多良間味噌だそう。
うん、おいしい!
島の人によると、これに庭に生えているヨモギを入れるともっと美味しいのだとか。

ヤギ料理というと、特に若い人に苦手な方も多いが、
このヤギ汁なら食べられる人もいるはず。
ぜひ一度、多良間島のヤギ汁を試してみて!
 
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多良間島のヤギを使った味噌仕立てのヤギ汁
 

島民自慢のホンモノ黒糖

サトウキビから作られる黒糖も、多良間島民の自慢のひとつ。
実は世の中には黒糖(黒砂糖)と名前がついていても、さまざまな製品があり、
サトウキビ以外の素材を使っているものもあるという。

しかし多良間島産の黒糖は、正真正銘混じりけなしの多良間産サトウキビ100%。
だから風味と栄養が違う。

大きな黒砂糖のかけらをポンっと口に放り込む。
口の中にじわっと甘さが広がり、その後を様々な味が追いかけてくる。
まるでダシでも入れているような、深い味わい。
これがあってこそホンモノの黒糖ならではだという。

糖分だけでなく、カルシウムやカリウム、鉄分などのミネラルやビタミンも豊富な黒糖。
強い日差しで疲れた身体をやさしい味で癒してくれた。
 
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「手割り」で作られた素朴な多良間島産黒糖
 

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