二つ星ビーチの美を保つ人々の努力
この島一番の人気ビーチといえば古座間味(ふるざまみ)ビーチ。
サンゴのかけらが積もって出来た、真っ白な砂に、澄みきったブルーの海と
その対比の美しさは見ているだけでもため息が出てしまうほど。
ミシュラン・グリーンガイドで二つ星を獲得したことで外国人にも大人気なのだ。
しかし、これほどのビーチの美しさも人々の努力があってこそ。
訪れた日はちょうどビーチクリーンのイベントが開催されていた。
島民をはじめ観光客も加わって、汗をかきながらビーチのゴミ拾い。
集まったのは空き缶やペットボトル、流木など、たくさんのゴミ。
心ない人が捨てたものから、海流によって流されてきたものまでさまざまだ。
イベントも無事終了!
ゴミひとつなくなった古座間味ビーチで、万歳をして喜び合う参加者の皆さん。
思わず「ありがとう!」って叫びたくなった。
これで美しいビーチがより美しくなった!
ダイエットにもいい?ノルディックウォーキングで島散策
島の多くが急峻な山になっている座間味島だけに、
島内散策にはノルディックウォーキングがおすすめだ。
これはフィンランドで生まれた、専用のポールを使って歩くスポーツで、普通のウォーキングより膝や腰への負担が少なく、速く歩けるのが特徴だという。
しかも、カロリー消費量も多く、上半身を使うため、二の腕のシェイプアップ効果も期待できるのだとか。
島内にはいくつかのコースが設定されていて、ツアーが随時開催されている。
もちろんポールも貸してくれるから手ぶらでもOK。
座間味島をじっくり楽しみたい人だけでなく、
二の腕が気になる人は参加してみては?
10月~5月の間、ノルディックウォーキングのツアーが開催されている
島々のシルエットが生える夕景
大小たくさんの島が集まる慶良間諸島だけに、その夕景も独特の味わいがあるという。
そこで夕暮れ時に稲崎展望台に行ってみた。
展望台の頂上に登ると、眼下には大きく海が広がり、夕陽が海面をオレンジ色に染めている。
正面に浮かぶのは無人島の屋嘉比島、その左が阿嘉島。
手前に伸びるのは女瀬の崎(ウナジノサチ)。
それらがシルエットとなって海に浮かんでいる。
突然雲が切れて海にまぶしい光が差し込んだ。
きっと明日もいいことありそうだ!
稲崎展望台から見た夕景
涙、涙の座間味の見送り
いよいよ座間味島を去る時間がやってきた。
たくさんの旅人を乗せた船がゆっくりと港を離れていく。
ふと気づくと、たくさんの人が甲板に集まって大きく手を振っている。
港で見送っているのは、ダイビングショップや宿泊した宿のスタッフたち。
みんな精一杯の声と両手で、旅人との別れを惜しんでいる。
他の島でも見られる光景ではあるが、この島の見送りはとくに盛大だ。
「元気でね~」
「ありがとう~」
港に響き渡る大きな声。
甲板にいる旅人たちもいつまでも手を振りながら涙ぐんでいる。
そんな旅人たちの姿を見て、自分まで感動して涙がこぼれてしまった。
船の甲板で手を振る旅人たち
ダイビングショップのスタッフたちや、クジラのモニュメントも旅人を見送る