水納島(みんなじま)には、かつて200名以上の住民がいましたが、現在暮らしているのは1世帯のみ。島の周りは、大きなサンゴに囲まれており、近くにはウミガメも多く生息している。時が止まったような世界を楽しみたい人におすすめの島だ。

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宮古諸島の果てにある楽園

離島ファン憧れの島へ

世の中には沖縄のすべての離島制覇にチャレンジする「離島マニア」も少なくないという。
そんな人でもなかなか辿りつけないのが宮古諸島にある水納島だ。
水納島へのアクセスは定期便がなく、チャーター便だけ。
外海に出るため、海が荒れると船を出すことができないこともしばしば。
特に冬の間は北風が強いため、船を出せるのは月に何日もないそうだ。

今回は運が良く、晴天で海が穏やかな日に水納島に渡ることができた。
連れて行ってくれたのは、水納島上陸観光ツアーを主催する知念貴明(ちねんたかあき)さんと野原賢秀(のはらけんしゅう)さん。
多良間島を出港すると、船は波の間を縫うように水納島へと進んでいく。
時折、船の腹に波がバシャーンと派手に当たり、水しぶきが顔を濡らす。
冷たいけれど、とても気持ちがいい。

ほどなくして船は水納島の港に到着。
「やった、水納島に上陸だ!」と、はしゃいでいたら
「初回で上陸できるなんて、とても運がいい人ですね」と知念さんたちが笑った。
 
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知念さんたちの小型船で水納島へ
 
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いよいよ水納島が見えてきた!
 

野生ヤギの楽園

水納島の住人は現在一世帯だけ。
その方たちは牛の放牧などをして暮らしているという。
そんなこの島で、人間より、牛より多いのがヤギなのだ。

水納島に上陸して、いきなりヤギの集団に出くわした。
みんなでこっちをじっと見ている。
林の中でも、道路でも、あちこちでヤギがこっちを見ている。

元々は飼われていたヤギらしいが、いつの間にか数が増え、
島の中を我が物顔に歩き回るようになったそうだ。
 
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水納島を我が物顔で歩き回るヤギの群れ
 

道なき道を通って宮古遠見台へ

琉球王国時代に船を監視し、のろしをあげて通報する役割をしていたのが遠見台(火番盛)。
かつて水納島にも「宮古遠見台」があり、大切な役割を担っていたという。
しかし、現代ではその役目も終わった上に、人が少なくなった水納島では、
遠見台への道も草木で覆われてしまった。

知念さんたちの案内で、そんな遠見台へと道なき道を進む。
生い茂った葉っぱをよけ、木の枝をくぐりながら、
まるでジャングル探検に来たような気分。

崖を登ると一気に視界が開けた。
エメラルドグリーンに輝くサンゴの海が、眼下に広がる。
どこまでも見渡せる透明度の高い海。離島ファンが憧れる景色がそこにはあった。
 
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道なき道を進み、崖を登る
 
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宮古遠見台からの絶景
 

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