宮古島の北側に位置し、宮古島とは橋でつながる池間島(いけまじま)。その池間島から船で約30分のところにあるのが“幻の大陸”と称される「八重干瀬(やびじ)」。シュノーケルスポットとしても大変人気です。
なぜ、“幻の大陸”と言われるのかというと、普段は海の中にあるから。日中、その広大なサンゴ礁群に出合えるのは、春から夏にかけて大潮~中潮の干潮時だけなのです。その広さは、東西約6.5キロメートル、南北17キロメートルに渡り、まさに大陸のようにも見えます。
広大な八重干瀬には、大小100ほどのサンゴ礁(リーフ)があり、それぞれに名前がついています。ツアーでどこを巡るかは、その日の潮の満ち引きや風向きによっても変わってきます。池間島から出航する八重干瀬のシュノーケリングツアーは、バリエーションに富んだシュノーケリングポイントから、その日の潮の状況をみながら巡っていきます。
八重干瀬は船で一番近いリーフで20分、遠いリーフで60分かけて行くエリアだけあって、手つかずの天然のサンゴなどがとても豊かに生息しています。どんな絶景のシュノーケリングポイントが八重干瀬にあるのか、写真でご紹介していきます。
まず、最初に到着したポイントは「イフ」。エメラルドグリーンに輝く海に深く感動します。この絶景のイフの中を、小型和船で渡っていきます。
次に到着したポイントは「ウル」。リーフに囲まれて波に影響されにくく、ほどよい浅さのところなので、シュノーケルのビギナーでも泳ぎやすいポイントです。また、サンゴの周りには、色鮮やかな熱帯魚たちの姿を見ることができます。
(写真提供:和剛丸)
八重干瀬は他にも多くのポイントがあり、様々な種類のサンゴが群生している為、多種多様な海の生き物たちが住み着いています。例えば、カクレクマノミやウミガメなど、タイミングが合えば遭遇できる感動ポイントもあり、八重干瀬ツアーの醍醐味のひとつになっています。
大潮の干潮時に浮き上がる「ビーヤ(またはドゥヌビーヤ)」というポイントでは、イノー(潮溜まり)の海水温が夏の太陽の陽射しで温まり、温泉のような温かさになります。今回八重千瀬ツアーを担当して下さった船長さんは、ここを「八重干瀬温泉」と呼んでいるそうです。でも、上陸できるのは夏場だけ。冬場は北風が吹くので上陸も難しくなるそうです。それに、八重千瀬そのものが、潮の関係で昼間に楽しめるのがまさに今の時期だけ(春~秋にかけて)になるそうです。
2013年には国の名勝および天然記念物にも指定された八重千瀬は、夏場のシーズンに最も楽しむことができる絶景の人気シュノーケリングスポット。ぜひここで、感動のシュノーケリング体験をいかがでしょうか。
Information 基本情報
【今回の取材先】和剛丸(わごうまる)
住所 | 沖縄県宮古島市平良前里82 |
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TEL | 090-3418-5234 |
備考 | チャーター船(5時間貸し切り)ハイシーズン 1名様35,000円(1人増えるごとに5,000円。最大6名様まで) |
URL | http://wagoumaru2012.ti-da.net |