沖縄本島から北西へ約9㎞の伊江島は、気軽に行くことのできる離島として人気があり、サトウキビや葉タバコ、牛肉などの生産が盛んだ。標高約170mの城山(ぐすくやま)の山頂からは360度の眺望が楽しめ圧巻。毎年4月中旬からゴールデンウィークにかけて「伊江島ゆり祭り」が開催され、約100万本のゆりが咲き誇る。

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巨大な岩山が島のシンボル

謎の岩山の正体は?

沖縄本島から海の向こうに浮かぶ伊江島(いえじま)を見て驚いた。
なんと島の真ん中に巨大な物体?それとも突起?がそびえ立っているのだ。
そのとがった不思議なものは建物のようにも見えるし、テーマパークの砦のようにも見える。
あれはなんだろう?とても気になって仕方がなかった。

フェリーで伊江島に上陸してその正体がわかった。
その突起は「城山(ぐすくやま)」。島外では「伊江島タッチュー(沖縄の言葉で先端がとがっている意)」とも呼ばれる岩山で、オフスクレープ現象という世界的にも非常に珍しい成り立ちの山なのだそう。世界でもこの現象を見ることができるのは伊江島だけ。
ここは島人たちの大切な信仰の場でもあるという。

頂上まで登れるというので、さっそくチャレンジしてみた。
駐車場から急な階段を一歩一歩登っていく。

途中に御嶽があったので立ち止まって手を合わせる。
ここは航海の安全と健康、豊作を祈願する場所だそうだ。
「神様の邪魔をしてはいけないから、昔は夜に登ってはいけないと言われたもんだよ」と通りがかった島の人が教えてくれた。

再び歩みを進め、やっとのことで切り立った崖の上にある頂上に到着した。
もう周囲には何もない。足元に360度の絶景が広がった。
 
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海の向こうに浮かぶ伊江島に不思議な突起が・・・
 
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間近に見るとますますその不思議さがよく分かる
 
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頂上からは絶景が広がっていた
 

子宝に恵まれるパワースポット

この島は第二次大戦中に大きな犠牲を払った島でもある。
そんな歴史を今に伝える史跡のひとつ、ニャティヤ洞を訪れた。
階段を下りて行くと、そこにあったのは奥の深い巨大な洞窟だ。
一度に何百人も入れそうなその洞窟は、海側に岩があるので海からは見ることができない。
そのため戦火から身を隠すにも絶好の場所だったのだ。

洞窟の中ほどに小さな岩が置いてあった。
この岩は「力石(ビジル石)」と呼ばれ、子宝に恵まれない女性が持ち上げると願いがかなうという言い伝えがあるという。
この洞窟は、戦跡でもあると同時に人々の信仰を集める場所でもあったのだ。
 
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持ち上げると子宝に恵まれるという力石(ビジル石)
 

伊江島は餃子の島?

伊江島にイカスミを使った珍しい餃子があるというので、島の食堂で注文してみた。
出てきた餃子は見た目は普通だが、中身は真っ黒。
伊江島で水揚げされたソデイカのヒレの部分と県産野菜や豚肉に、イカスミを混ぜ合わせているのだそう。
食べてみると、カリッとした皮に、具は見た目とは違った優しい味わい。
化学調味料は使用せずに、黒糖、昆布、トマトで味が整えられているのだそう。

また、このイカスミ餃子のほかに、島特産のらっきょうと沖縄県産豚を使った「いえぎょうざ」というのもあるらしい。次はそちらを食べてみようかな。
 
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真っ黒な具が特徴のイカスミ餃子

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