神宿る南海のパワースポット

島の看板犬、ユリ

古くから宮古諸島では「神の島」として崇められ、天照大神が降臨したとも言われる大神島(おおがみじま)。
宮古島周辺のほとんどの島が橋で宮古島とつながったが、
いまだにこの島だけは橋が架かっていない。

宮古島の島尻港から定期船に揺られて約15分、船が大神島に着くと一匹の犬がダーッと走ってきた!
しっぽをパタパタと振りながら、船から降りてくる人みんなをお出迎え。知り合いらしき人には飛びついて歓迎している。
この犬の名前は「ユリ」。島のおじぃの飼い犬で、かつ、大神島で唯一の犬だ。

ユリは定期船が近づくと港に出かけていき、島を訪れたみんなに挨拶するのが日課だという。
毛むくじゃらの可愛らしい顔は、どこか神の使いのようだ。
その忠犬ぶりが話題になって、そのうち映画化されるかも?
 
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神へと続く階段

大神島は神の島だと言われるだけに、神様にゆかりのある場所があちこちにある。
しかしそれらは自分達だけで歩いたのでは気づかないし、歴史を知ることもできない。
そこで観光ガイドを務める島のおじぃに案内してもらった。

道々色々な話を聞きながら、目指すのは大神島遠見台。山頂には神が降りたとされる岩があるそうだ。
ちなみに山は祭祀(さいし)の期間は一般人が立ち入ることができない。
その間は島のおばぁ達が山にこもり、断食をして祈りを捧げるという。
なにせ女性だけしか入れないのだから、男性ガイドさんも本当のところはよくわからないのだとか。

そんな話を聞きながら、道はいよいよ山へと入っていく。
目の前には木製の階段が続き、普段の運動不足を悔いながら、ハアハア息を切らせて上っていく。
いよいよ山頂の岩が見えてきた。
振り返ると宮古ブルーの海が広がっていた!
 
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神へと続く階段を息を切らして上る
 
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山頂の遠見台からは360度の絶景が広がる
 

噛めば噛むほど味が出るカーキダコ

島のパワースポット巡りでお腹が空いたので、島唯一の食堂で休憩がてら
島名産のカーキダコを使った丼ぶりを食べてみた。

カーキダコとはマダコの燻製で、かつては島の貴重な保存食だった。
そのまま酒のつまみにもいいが、島の家庭ではカーキダコとタマネギを炒めたおかずがポピュラーなのだそう。
そのおかずを丼ぶりにアレンジしたのが、島の食堂のカーキダコ丼だ。

口に入れると、元々おいしいマダコが燻製により味がギュッと濃縮され、
噛めば噛むほど味がしみ出してくる。
これと甘辛く味付けしたタマネギの絶妙なバランスで、丼飯が何杯でもいけそうだ。
思わず「おかわり!」と言いたくなった。
 
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