自然の美しさに癒される オトナの女子一泊二日旅

今の暮らしがキライなわけではない。
ただ、ふとこの街を離れたくなることがある。
「海、見たいなぁ」。
ぼんやりとそう思っていた頃、関西から石垣島への直行便があることを知る。
石垣島は10年以上前に行ったきり。当時は随分遠く感じていた。
調べてみると、約2時間50分で到着するという。
「一泊二日でも楽しめるやん」。
そう確信すると同時に、週末の石垣島一泊二日旅を計画。
若い頃はマリンスポーツばかりしていたけれど、
自然に囲まれて思う存分リラックスしたい。
もちろん、島のおいしい食べ物も味わって。
島に降り立つ瞬間の開放感を想像しながら、旅立ちの時を待った。

 

リュックひとつで、出発。

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沖縄へ行くとなったら「最低でも三泊はしたい」、なんて昔は思っていたけれど「気軽に行けるんだ」と思ったら心も荷物も軽くなった。

 

エメラルドブルーの海に浮かぶ島。

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飛行機の中ではついウトウト。ふと目が覚めると、サンゴ礁に囲まれた島が見え「早くあの場所に行きたい」とソワソワ。

 

空港での、かわいい出会い。

IMG_0766「南ぬ島 石垣空港」に到着し立派なターミナルビルに足を踏み入れると、初めて訪れた場所のような新鮮な気分に。なぜなら、以前訪れた時は小さな空港だったから。現在の空港は2013年に場所を変えて新設されたらしい。ロビーにいた熱帯魚を夢中で眺めていたら、島の子どもに笑われてしまった。

 

見るものすべてが、非日常。

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レンタカーを借り、窓を開けて爽やかな潮風を感じながらドライブを開始。フクギの並木道に、さとうきび畑や牛の放牧地。同じ日本なのに、全く違う風景の連続にワクワクが止まらない。

 

腹ごしらえは、ローカルフードを。

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石垣島には「オニササ」というB級グルメがあるとか。その未知なる食べ物が買えるという「知念商会」へ。お店の中には唐揚げやコロッケなどのフライとおにぎりがぎっしりと詰まった温蔵ケースが。地元の人たちが慣れた手つきで、ビニール袋を手にして好きなフライを取り、好きなおにぎりをのせていく。
聞けば、おにぎりとササミフライを合わせて食べる食べ方が地元高校生の間で流行し、「オニササ」として定着したそう。

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いかにも育ち盛りの元気な子どもが好みそう。そして、絶対おいしいに違いない。数十種あるフライやおにぎりに目移りしつつ、MY「オニササ」を作り、店の前で頬張る。なんだか地元民になったような気分も味わえて楽しい。

 

島随一の絶景を誇る、川平湾。

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「海が見たい」と思ったことがこの旅のきっかけだった。だからこそ、キレイな景色に身を委ねたい。世界有数の透明度を誇る「川平湾」の景色は、その期待に十二分に応えてくれる見事な絶景。海の底まで見渡せるエメラルドグリーンの海が延々と広がっていた。

 

船に乗って、海底遊覧。

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川平湾は潮の流れが強いため、泳ぐことはできないそう。そこでグラスボートに乗船。船底のガラス窓をのぞきこむと、そこには鮮やかな海底の世界が。カラフルな熱帯魚を間近に見ることができて感動。

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シュノーケルやダイビングもいいけれど、のんびりゆったり船から海を楽しむのもいい。船の底、窓の外、どこを見ても美しい景色にうっとりしていると、約30分の遊覧はあっという間だった。

 

海を堪能した後は、山へ。

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平地が多い沖縄の島々の中でも、石垣島には山があるのが魅力。緑を堪能したくて、米原地区の山裾にある「米原ヤエヤマヤシ群落」へ。ここでは、国の天然記念物にも指定されている「ヤエヤマヤシ 」という石垣島と西表島にしか生息しない珍しいヤシが自生していた。

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暖かく湿気のあるジャングルのような遊歩道を進むと、高さ20mにも及ぶヤシの群生地へ到着。空を見上げると根をはるように葉を伸ばす様子に驚く。「自分はなんてちっぽけなんだろう」。手付かずの自然のダイナミックさに圧倒された。

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この場所は、ヤエヤマヤシ以外にもこの一帯でしか見られない動植物の宝庫だという。まるで別世界を訪れたかのような不思議な感覚を覚え、時間を忘れて見入ってしまった。

 

日本一美しい星空を、特等席で鑑賞。

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陽が落ちると、満天の星空がお目見え。石垣島は“天文学者が選ぶ、星空が最も美しい場所”として注目を集め、2018年には日本初の「星空保護区(※)」にも認定されたのだとか。せっかくなら良い環境で楽しみたい、と星空浴ツアーが行われる「星空ファーム」へ。

※世界中の暗い夜空環境と、美しい星空を保護するためにつくられた国際的な認定制度

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さとうきび畑に囲まれた高台に案内されると、そこは360°地平線が広がる天然のプラネタリウム。一人ひとりに用意されたリクライニングチェアに腰掛け、ガイドさんによる星空の解説を聞きながらゆったりと鑑賞。目が慣れてくると小さな星も見えるようになり、夢中で空を眺めた。はるか何万光年も先に輝く星に想いを馳せ、神秘的な時間を過ごす。

 

一日の締めくくりは、島の名物で。

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石垣島に来たからには特産品を食べておきたい。旅の道中で地元の人におすすめしてもらった質の良い石垣牛をリーズナブルに味わえるという「でれすけ」へ。早速、看板メニューの「石垣牛のモモ肉ステーキ」を注文。一人ではちょっと多いかな、なんて思ったけれどジューシーなのにあっさりとしていてペロリと完食。

 

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石垣牛の餃子や、近海で獲れたマグロの刺身、ゴーヤーチャンプルーなど料理のジャンルも幅広くてどれも気になる。店主さんの気さくな雰囲気も相まって、楽しいディナータイムとなった。

 

二日目は、島を渡ってみる。

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「石垣港から30分間隔で竹富島への船が出ていて、約15分で着くよ」と、「でれすけ」のご主人から聞いて、「そんなに近いのなら!」と早起きして港へ。離島ターミナルで売店の名物という「マリヤシェイク」を飲みながら船を待つ。地元の乳製品メーカーが作るミルキィなシェイクはあっさりとしていて飲みやすい。トッピングのマンゴーソースとよく合う。

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竹富島への上陸は初めて。白い砂が敷かれた道、石垣に囲まれた赤い瓦の民家。まるでタイムスリップしたかのような錯覚に。屋根上のファニーフェイスなシーサーも歓迎してくれているかのよう。

 

憧れの、水牛車に。

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竹富島といえば、水牛車観光。初めて見る水牛の大きさにびっくりしたけれど、優しくつぶらな瞳にキュン。「僕は運転せずに、ただ喋るだけ。この子はとっても賢いから黙ってみんなを運んでくれるよ」とオジイ。

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約30分かけてゆっくり、ゆっくりとブーゲンビリアやハイビスカスが咲き誇る
町並みを巡る。車中でオジイが三線を弾きながら八重山民謡を歌ってくれた。水牛の足並みがリズムを刻むように伸びやかな歌声に心が和む。

 

海にさよならしながら、再訪を誓う。

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竹富島の散策を楽しみ、石垣港へと戻る船の中から海を眺めていると、ここから離れたくない気持ちがどんどん強くなる。「一泊二日でも十分」と思ったけれど、やっぱり欲が出てきてしまう。気軽に行けることがわかったから、今度はゆっくりと来ればいい。「次は何食べよう」「誰と来よう」なんて、早くも次の旅を計画しながら島を後にした。

Information 基本情報

知念商会

住所 沖縄県石垣市登野城1249-18
TEL 0980-82-9664
備考

まりんはうすぐるくん(グラスボート )

住所 沖縄県石垣市川平926-5
TEL
備考
URL http://www.gurukun-kabira.com/index.html

米原のヤエヤマヤシ群落

住所 沖縄県石垣市桴海546
TEL
備考

石垣島星空ファーム

住所
TEL
備考
URL http://hoshisora.jp/tourmenu/

Smile Kitchen でれすけ

住所 沖縄県石垣市登野城125-2 吉田アパート 1F
TEL 0980-87-6012
備考

新田観光

住所 沖縄県八重山郡竹富町竹富97
TEL
備考
URL http://www.nitta-k.net
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